家を建てるのは、人生の中でも上位を争う大きなイベントです。それだけに、失敗はしたくありません。重要なのは、どのハウスメーカーに依頼をするかです。家族の理想をかなえてくれるハウスメーカーに出会いたい!と強く望んではいませんか?だけど探し方がわからないと悩む人もいるはずです。初めてのことなので仕方がありません。

そこで連絡が来たハウスメーカーを厳選してみる順番がおすすめです。今回は、タウンライフ家づくりの活用と、その後のハウスメーカーの選び方ポイント10選を紹介します。ぜひ参考にしてください。
タウンライフ家づくりを活用するのがおすすめ
まずは、タウンライフ家づくりについて確認をしておきましょう。
タウンライフ家づくりの役割
タウンライフはあなたの予算や希望の間取り、条件にマッチしたハウスメーカーを探すサービスです。通常の資料請求サイトはカタログが送られて終わりですが、タウンライフ家づくりの場合は、以下の3つの情報がマッチングしたハウスメーカーから送られてきます。
あなたの理想の生活を実現する間取りプラン、駅近の土地情報など通常のカタログ請求サイトでは得られない情報が手に入るので、家づくりが一気に加速します。条件にあった業者と効率よくやりとりができる点も人気のポイントです。
タウンライフ家づくりを利用するメリット
タウンライフ家づくりを最初に利用するメリットは次のとおりです。
- まず何から始めていいかわからない人の方向性が決められる。
- 希望の条件など、同じ説明を何度も話す手間が省ける。
- 希望に沿った間取りが送られてくることから、家族会議の「たたき台」として利用できる。
- 複数のハウスメーカーから送られてくるので比較検討ができる。
- 無料で利用ができる。
家を建てるのは、初めての人ばかりです。何をしていいか悩むのは仕方がありません。より良い家を建てるのに大切なのは、一緒に住む家族との綿密な打ち合わせです。たたき台となる資料が無料で集められるのは、大きなメリットではないでしょうか。
いろいろな住宅展示場に行くのも大切ですが、情報ゼロの状態で行くのは時間の有効活用とは言えません。まずは自宅でできることを行い、自分たちの意見をまとめておきましょう。そのための話題作りに活用ができます。
タウンライフ家づくりを利用した後の流れ
資料が届いた後は、家族で話し合いを行います。タウンライフ家づくりの役割は終了していますので、今後はハウスメーカーと直接のやりとりを行ってください。
ココに注意
もちろん断っても問題ありません。ただし、断るのはハウスメーカーごとに自分で行いましょう。
ハウスメーカーはたくさんあります。残念ながらやっつけ仕事のような資料を送付してくるハウスメーカーもあるかもしれません。ファーストコンタクトをしっかりできない業者は、その時点で終了と判断してもいい内容です。
送られてきた情報から、ハウスメーカー選びがスタートします。ここからは、ハウスメーカーの選び方のポイント10選を紹介しますので参考にしてください。
ハウスメーカーの選び方のポイント10選
多くのハウスメーカーが競い合う昨今、まさに群雄割拠の時代と言っても過言ではない気がします。他のハウスメーカーよりも優れた家を提供するため、自社のテクノロジーを伸ばしながら競い合っているのですから迷うのも当然です。
悩んでいる人は、ハウスメーカーの選び方のポイント10選を参考にして、自分にあったハウスメーカーと契約をしてください。
【ポイント1】構造と工法で選ぶ
主な構造と工法は次の4つです。
木造軸組工法 | 自由度が高く窓口も広くとれるが、職人の腕に左右される工法。 |
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ツーバイフォー工法 | 耐震性、耐風性、高断熱、高気密に優れているが、間取りの自由度が低い。 |
RC造(鉄筋コンクリート造) | 地震に強く、遮音性や耐火性に優れデザインの自由度は高いが、費用も高い。 |
鉄骨造(軽量鉄骨と重量鉄骨) | 耐火性が強く間取りの自由度に優れているが、断熱対策が必要になりコストが高い。 |
ハウスメーカーごとに、構造と工法のウリがあります。自分の希望に合った工法を選択するのも選ぶポイントのひとつです。
一概にどれがいいとは言えません。それぞれにメリットとデメリットがあります。自分の好みに合わせるのも大切ですが、どこに家を建てるかで選択するのも重要です。日本は地域によってこだわるポイントが変わります。北に行けば寒く、南に行けば熱いのは言うまでもありません。台風が来る地域もあります。
地域の住環境に合った工法を選びましょう。ただし、地震の対策はどの地域でも必要なので、安心安全をより明確に示しているハウスメーカーをおすすめします。
【ポイント2】建築素材で選ぶ
建築素材も重要なポイントです。素材により健康が害される事例も少なくありません。
- 接着剤や塗料、シロアリ対策で使用された化学物質が原因によるシックハウス症候群。
- カビやダニによるアトピー、喘息やシックハウス症候群。

喘息を持つ子どもがいる場合は、自然素材を利用した家を選ぶことも考えておきましょう。建ててから健康被害が起こり、家族関係が悪くなるのはたまったものではありません。子どもが自分を責めて我慢するような姿を見たいですか?素材はハウスメーカーから確認をすることをおすすめします。
【ポイント3】家のデザインで選ぶ
家のデザインから入る人もいます。「和風」「和風モダン」「洋風」「洋風モダン」「西洋スタイル」「シンプルモダン」など、人によって好みは様々です。
外観は一度決めると変更が難しいもの、こだわりがあれば最初にあげておかなければいけません。
外観にこだわった結果、先ほど説明をした住環境にそぐわない可能性もあります。外観のデザインはハウスメーカーごとにウリがあるので、選ぶポイントとしては大切です。ただ、こだわりすぎるのも注意が必要なので、性能とあわせた検討をしましょう。
【ポイント4】間取りで選ぶ
間取りにこだわりがある場合は、自由度の高いハウスメーカーを選びましょう。自由設計は建売住宅と異なり間取りを自由に選べる利点がありますが、何もかも自由になるわけではありません。商品の工法により制約が強い家もあります。だからこそ、注文住宅よりも安く施工ができるのです。
最初のタウンライフ家づくりで条件を入れるときに、間取りでこだわりのある個所は要望をしっかりと入れておきましょう。要望が強ければ、自由度の高いハウスメーカーから連絡がくる可能性が高まります。
間取りは家族構成に関連した重要なポイントです。価格は高くなる可能性もありますが、まずはどの程度相談できるのか、知っておくをおすすめします。
【ポイント5】条件で選ぶ
家を建てるにあたり、次のような条件はありますか?
- 二世帯住宅の家を建てたい。
- 都心で確保できた土地が狭いので3階建て以上の家を建てたい。
- 年齢のことを考え平屋で建てたい。
- 環境や自然災害時を考え、太陽光パネルが活用できる家を建てたい。
- 店舗を構えるので店舗併用住宅にしたい。
- 共働き家庭なので、動線にこだわった女性目線の家にしたい。
ハウスメーカーごとに、商品にコンセプトを持っています。そのコンセプトに合う商品を販売しているハウスメーカーから話を聞くのも選び方のポイントです。条件が何もない家庭もあります。しかし外せない条件を持つ家族もいるはずです。外せない条件を中心に考え、それをかなえてくれる商品を販売しているハウスメーカーを選びましょう。
【ポイント6】営業担当者との相性で選ぶ
営業担当者との相性は、ハウスメーカー選びで重要なポイントです。相性が悪いと感じたときは、ハウスメーカーを変えるか、担当者の変更を申し出ましょう。
- 説明がわかりやすく、専門用語も説明してくれる。
- 親身になって要望を聞き、それに沿った提案をしてくれる。
- 行き詰った問題を後回しにしない。
- 自社のデメリットもしっかりと話してくれる。
まず、話しやすさが求められます。話しやすさは聞く力を持っているか、記憶料があるかがポイントです。こちらの要望に対し否定から入る担当者は、自分の都合の良い方向に話を持って行こうと考えている傾向があります。聞く力がなく傲慢なので、理想の家から遠ざかるかもしれません。同じことを何度も聞いてくる担当者も、記憶力がないか理解をしていないかのどちらかです。理想は1を言って10を知る、痒い所に手が届くような担当者ではないでしょうか。

それをかなえるには、知識量を駆使した提案力が必要です。こちらの要望を聞いて、理解し納得のできる説明が得られるのならば相性が良いのかもしれません。
ココに注意
間違えを認めずその場しのぎのウソをつく、無理に契約を急がせる営業担当者は論外です。
ストレスなく、この人と相談ができて良かったと思える担当者がいるハウスメーカーを探すのも選び方のポイントです。
【ポイント7】価格で選ぶ
予算の上限は決まっているはずです。価格で決めるのもハウスメーカーを選び方のポイント、予算内におさめる努力が必要になります。ハウスメーカーは商品ごとに標準仕様とオプションが違うので確認を取りましょう。標準仕様が価格を抑えてくれます。
ココに注意
オプションを増やせば価格はどんどん上がるので注意をしてください。
欲を言えばキリがありません。絶対条件と、これは妥協ができるといった内容を事前に上げておくことも必要です。
値引き交渉も行えますが、注意をしてください。簡単に大金を値引いてくるハウスメーカー信じることができるでしょうか?何も言わなければ、そのままの価格を支払っていたことになります。値引きする理由を確認しましょう。もともと上乗せをしておき「今契約すれば〇〇円値引きます」という営業手段かもしれません。一度持ち帰るなど、冷静な判断が必要になる場面です。
【ポイント8】建てた後のメンテナンス力で選ぶ
どのハウスメーカーも法律により基礎や柱など、構造部分や雨漏りに関し最低10年の保証を付けなければいけません。これは最低基準です。10年保証の内容にもよりますが、ついているのが当然と言えるので、それをさも素晴らしいことのように説明するハウスメーカーは残念かもしれません。
大手ハウスメーカーは、サポート体制も充実しています。10年と言わず、30年や60年間の保証制度を標準仕様として提案するハウスメーカーもあるようです。ただ、年数の長さだけでなく、内容にもこだわりが必要になります。無料と有料の範囲を事前に確認しておくことも大切です。
さらには、家に不具合が生じた場合に相談をする、24時間の受付けサポートを実施しているハウスメーカーもあります。どのような体制が構築されているかを確認しておくのも、判断材料のひとつです。
【ポイント9】相見積もりを取ってから選ぶ
相見積もりを必ず取ってから契約を行ってください。他の見積もりを見なければ、そのハウスメーカーが適正価格なのか判断ができません。内訳を見比べることで、不要なオプションが付けられていることに気づくこともあります。気に入ったからといって即決はいけません。
「でも知名度もあるし大丈夫」と考える人も居ます。安い買い物ならばそれでも問題ありません。買い直せばいいだけです。しかし家は違います。知名度があるからと言って即決をして良いわけがありません。

また、知人の紹介も注意が必要です。断りにくくなることはありませんか?家を建てるときは、知人の紹介を受けないようにしましょう。相見積もりを取りにくくなるケースも考えられます。自分が納得できた理由を家族に説明ができるだけの材料が必要です。相見積もりは、納得をする材料に必要不可欠な書類と言えます。
【ポイント10】ハウスメーカーの信頼性で選ぶ
ハウスメーカーの実績などから、信頼性で選ぶのもポイントのひとつです。老舗のハウスメーカーならば、長年続けてこられただけの実績があります。多くの人に選ばれなければ、営業を続けることはできません。信頼が置けるハウスメーカーと言えます。
ハウスメーカーのホームページから、企業理念を確認するのも良い方法です。共感できる企業理念と、商品にその企業理念が浸透しているかを確認できれば納得もできます。
口コミを調べることも大切ですが、鵜呑みにするのは危険です。信頼性を確認するためのひとつの材料として捉えておきましょう。人によって感じ方は異なります。信頼性に重要なのは根拠です。口コミは根拠に乏しい側面を持っています。10年の保証が付いていても、メーカーが倒産したら元も子もありません。信頼性も重視することをおすすめします。
まとめ
タウンライフ家づくりに依頼をするときは、こだわりのポイントを詳細に入力しましょう。本気度がハウスメーカーに伝わります。自分が担当者になったとして考えてみましょう。情報が乏しい人は、本気で家を建てたいのか不安になります。より良い情報とハウスメーカーに出会うため、できる限りの詳細を詰め込んでください。質の良い情報を得るために必要です。
次に、今回紹介をしたハウスメーカーの選び方のポイント10選から、優先順位を決めておきましょう。すべての優先はできません。10選の中から優先順位を決めて、ハウスメーカー選びの基準にすることをおすすめします。