コストを抑えつつも高品質な家を建てたいと考えている人はいませんか?安く建てたいと考えていても、心のどこかで「安全性は大丈夫なのかな?」といった不安が生じるはずです。

1000万円で販売をしても、ハウスメーカーは建築基準法を無視するわけにはいきません。安全性は確保されています。安全性の確保がわかれば「1000万円の家ってどんな内容?」と言った興味がわいてきませんか。
そこで今回は「1000万円の家ってどう?新築一戸建ての特徴10選」を解説します。ローコスト住宅に興味のある人は参考にしてください。
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目次
1000万円の家ってどう?新築一戸建ての特徴10選
1000万円の家ってどう?新築一戸建ての特徴10選は次のとおりです。
- 耐震性に問題はなし
- 快適性に問題はなし
- 規格住宅で選んだ家
- オプション追加なし
- アフターサービスは問題なし
- シンプルな四角い箱型の家が多い
- 間取りもシンプル
- ハウスメーカーが指定した材料の家が建つ
- ハウスメーカーが指定した設備の家が建つ
- 部屋数が少ない
詳しく解説をしていきます。
特徴①耐震性に問題はなし
1000万円で建てると聞くと「大きな地震に対して不安」ともらす人もいることでしょう。「安い=耐震性に不安」と抱く気持ちもわかります。しかし、1000万円の家でも耐震性には問題ありません。
地震大国と呼ばれる日本、いくつもの大規模地震から教訓を得て、耐震基準はより高い性能をもとめるための改正が行われてきました。2000年6月には建築基準法が見直され、「現行耐震基準(2000年基準)」が守られていなければ、家を建てることはできません。震度6~7クラスの地震が発生をしても倒壊、崩壊をしない家を建てる耐震基準です。「現行耐震性基準」の主な内容を確認しておきましょう。
- 基礎形状(地盤)が、重さを支える力に応じて基礎の設計が義務
- 耐力壁設置のバランス計算が義務
- 基礎と柱の接合部へ金具の取り付けが義務
建築基準法の基準に適合しない建物を建築すると法的責任を追及されます。「1000万円の家だから違法建築しました」という言い分が通じるわけありません。行政的措置が取られれば、廃業に追い込まれる可能性も高いです。
1000万円の家は非常に安いですが、安全性を不安視する必要はありません。現行耐震性基準は遵守されている建物です。1000万円の家でも、新築一戸建てならば耐震性に不安はありません。
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特徴②快適性に問題はなし
耐震性とともに不安視されるのが快適性の問題です。「1000万円の家に快適性を求めてはいけない」と思われている人はいませんか?最低限な快適性も建築基準法で確保されているので安心してください。
- 居室には、採光のための窓が床面積の7分の1以上必要
- 機械換気設備設置の義務
- ホルムアルデヒドの発散量が多い建材は居室の内装に利用できない
ホルムアルデヒドは、シックスハウス症候群の原因となる代表的な化学物質です。ホルムアルデヒドは「目がちかちかして涙がでる」「鼻水がでる」「喉が渇き痛みや咳」などを発生させます。消毒剤や防腐剤、接着剤に利用され、激安家具などにも使用されている物質です。しかし、建築基準法によりホルムアルデヒドの発散量が多い建材は利用できません。利用されないことで、最低限の快適性が保たれます。
また、採光に関しても義務があるので安心をしてください。採光は快適性になくてはならないもの、暖かい光が心と体を癒してくれます。さらに機械換気設備設置の義務により、カビなどの発生を抑えてくれるのです。
快適性を守る建築基準法もあります。1000万円の家でも、最低限の快適性に問題はありません。
特徴③規格住宅で選んだ家が建つ
規格住宅とは、ハウスメーカーがあらかじめ用意した間取りをもとに好みの設計やデザインを選びながら建てる家のことを指します。ハウスメーカーが用意したカタログを見ながら、既に決められた条件に沿う組み合わせをして家を建てるのが一般的です。規格を変更すると価格が高騰し1000万円で家を建てられなくなるので注意をしましょう。規格住宅のメリットは次のとおりです。
- 価格が安い
- 完成イメージがしやすい
- 短い期間で家が建つ
規格住宅における最大のメリットは、価格が安くなることです。カタログの中から選び家が建ちます。ハウスメーカーおかかえの建築士に確認するなどの手間が省け、相談もトントン拍子に進むはずです。さらに、規格の内容で建てるのですから、短い期間で家が建ちます。工期が短くなれば人件費も抑えられ、価格が安くなるというわけです。
カタログなどを見ながら検討をするのですから、完成イメージも付きやすく、思っていた家とかけ離れる心配もありません。
1000万円の家を建てるときは、規格内容が充実しているハウスメーカーを探しましょう。規格内容が多ければ、自分の希望が規格内にあるかもしれません。価格を抑えながら理想の家に近づきます。ローコスト住宅に特化したハウスメーカーならば、規格も豊富です。1000万円とは思えない家を建てることもできます。
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特徴④オプション追加なし
規格住宅は1000万円で建てるメリットを持っています。しかし、オプションを追加したら1000万円をすぐに超えるはずです。そのため、1000万円の家は、オプションの追加は難しくなります。
「オプションなどいらない」と思われる人は、1000万円の家がおすすめです。しかし、オプションは、メンテナンスコストを抑える内容のものが多くあります。例えば、外壁が代表的ではないでしょうか。太陽と雨でキレイになる外壁は、オプション仕様にするハウスメーカーがほとんどです。標準仕様にしている商品は、まず1000万円で販売されていません。
オプションを利用しなくとも家は建ちますが、メンテナンスコストが高額になる可能性が高まるのです。1000万円の家は、オプションが追加できない特徴を持っています。ただし保証については安心をしてください。
特徴⑤アフターサービスは問題なし
「1000万円の家だとアフターサービスが充実していないのでは?」と思われるかもしれませんが安心をしてください。ローコスト住宅を手掛ける、ほとんどのハウスメーカーのアフターサービスは充実しています。
そもそも家を建てるときには買主をトラブルから守るため、ハウスメーカーが「10年間の瑕疵担保責任」を負う品確法を遵守しています。無償での保証期間は最低でも10年付はけなければいけません。重大な欠陥や不具合が生じた場合は、修復の費用を補償する瑕疵担保保証が付いています。
「そんなことを言っても売り手が倒産したら保証も何もない」と思われるかもしれませんが安心してください。「住宅瑕疵履行法」により、住宅の供給企業は10年間の瑕疵担保保証を果たす資金を、法務局や供託所に預けること、もしくは保険への加入が義務づけられています。

さらに言えば、ローコスト住宅の共有をウリにしているハウスメーカーのほとんどが、最低限の10年に保証をとどめていません。30年保証や、24時間365日サポートシステムを付けているハウスメーカーがあります。
1000万円の家を建てるときは、ハウスメーカーのアフターサービスにも注目をしましょう。満足のいくアフターサービスを提供しているハウスメーカーがたくさんあるので、安心をしてください。
特徴⑥シンプルな四角い箱型の家が多い
1000万円の家は、シンプルな四角い箱型の家が多くなります。その理由は次のとおりです。
- 箱型は外壁面積を最小限にでき、コストを抑えることができる
- 凹凸がすくないので、居住スペースが確保しやすい
1000万円で建てるための工夫がキューブ型の家に込められています。外壁が何度も曲がれば、そのぶん手間と接続部などの建築費が必要です。外壁の角を、最小限の4カ所にすることで、建てやすく建築費も安くできます。
さらに、四角い家はデッドスペースが発生しません。家の中に無駄なスペースを作らないで済みます。凹凸が少ないことで、間取りも取りやすくなるメリットがあるのです。
また、キューブ型の家はデザイン性も高いことから人気があります。シンプルでやさしいイメージを持つ人が多く人気の高い形です。1000万円で建てることができ、なおかつデザイン性が高いのですから選ぶ人も多くなります。
1000万円の家は、価格とデザイン性、住まいスペースの確保などにより、シンプルな四角い家が建ちやすいです。
特徴⑦間取りもシンプル
1000万円の家はシンプルな間取りが増えます。延床面積が狭くなる傾向があるため、無駄を省いたシンプルイズベストな間取りが増えるのです。廊下を最小限にすることで居室を増やし、リビングを広めにとるなどの工夫がされます。シンプルな間取りのメリットは次のとおりです。
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- 部屋の内装をちょっと変更するだけでガラッと印象が変わる
- 家事動線が考えやすい
最近の住まいは、50年以上にわたり住み続けることを目的としています。建築費用を高額にすればオシャレな内装が実現できるかもしれませんが、すぐに飽きがくるかもしれません。「飽きたから変更をしよう」と考えても、テーマが固執しており、簡単に変更できないことがほとんどです。シンプルな間取りならば、すぐに変更ができます。長年住み続けるためには、シンプルで柔軟な間取りがベストと言う人もいました。
また、間取りから無駄を省くことで、家事動線の確保がしやすいです。回遊しやすいキッチンが魅力的な間取りも多く見られます。
1000万円の家は、シンプルな間取りが多いです。また、シンプルな間取りはデメリットではありません。メリットになる間取りばかりです。1000万円でも満足できる間取りに住むことが可能です。
特徴⑧ハウスメーカーが指定した材料の家が建つ
1ハウスメーカーが指定した材用で家を建てなければ、1000万円で建てるのは難しいです。そのため、材質にこだわりを持っている人は、ハウスメーカー探しが大変かもしれません。
例えば「無垢の床材」にこだわる人も多くいます。ただ一言で「無垢の床材」と言ってもピンキリです。樹種により、キズの付きやすさなどに差が出ます。こだわりたいと思われるかもしれませんが、1000万円で建てるためには、グッと我慢をするしかありません。
1000万円の家は、ハウスメーカーが指定した材料の家が建つ特徴を持っています。ならば、自分が気に入る材料を規格で利用するハウスメーカーを選ばなければいけません。いろいろなハウスメーカーを比較しましょう。
特徴⑨ハウスメーカーが指定した設備の家が建つ
設備に関してもハウスメーカーが指定したものが利用される可能性が高いです。コストを削減する方法のひとつに大量発注による削減があります。優れた高性能の設備を、低額で提供するためには、まとめて現金で購入する方法が一般的です。ローコスト住宅を提供するハウスメーカーは、1000万円で家を建てるため、必要な設備に関しては現金一括購入で価格を抑えます。
もしこだわりの設備を求めたら、設備単体の価格が市場価格よりも高額になるかもしれません。例えば「トイレは絶対に〇〇のメーカーにしたい」というこだわりがあったとします。しかし、ハウスメーカーが提供をしているメーカーではありません。「別発注をしてください」と依頼をすると、メーカー提供価格よりも高くなります。建築中の設置費用なので、簡単な足し算引き算で価格が算出されるようなものではないのです。一カ所に拘るだけで、1000万円で家が建たなくなるかもしれません。
以上の点から、1000万円の家は、ハウスメーカーが指定した設備が設置されやすいです。ただ、高品質の設備をハウスメーカーが大量発注で仕入れています。メーカーのこだわりは難しいですが、機能性に優れている設備ばかりなので安心をしてください
特徴⑩部屋数が少ない
1000万円の家は、部屋数が少なくなる傾向が見られます。少なるなり理由は次のとおりです。
- 区切りなどの壁の枚数が減らせる
- ドアや窓などの設置数が減らせる
- コストのかかる和室を設置しないことで削減ができる
間取りの区切りを少なくすれば当然ですが、コストが下げられます。工期も短くなり人件費の削減にもつながるのです。また、コストがかかりやすい和室を設置しないことで価格を下げる特徴もあります。
1階にリビングと水回り、2階に洋室2~3部屋など、2~3LDKの間取りが特徴です。居室を4つにすると、1000万円の家は難しくなります。新築一戸建てで1000万円の家を建てるには、3LDKが限界のラインです。
まとめ
1000万円の家ってどう?新築一戸建ての特徴10選を解説しました。1000万円の家でも、不安を感じることはありません。建築基準法に則った家が建ちます。
ただし、だいぶ自由度が下がることだけは考えておきましょう。いろいろと強いこだわりを持っている人には耐えられないかもしれません。ただ1000万円の家でも、高性能の設備をそろいえているハウスメーカーが多くあります。暮らしやすい状況は確保ができるはずです。
1000万円の家が希望ならば、多くのハウスメーカーで規格を確認しましょう。最低限の安全性は建築基準法により問題ありません。規格内容が気に入るかで判断することをおすすめします。