
結婚したての夫婦は、多くの人が賃貸で生活をします。実家に入るなど、よほどの理由がない限り賃貸に住むのが一般的です。
しかし年月が経てば状況も変わります。家族が増える状況をきっかけに、「家を建てよう」と考えている人はいませんか?
「家族が増えてどうせ引っ越すのならば」のタイミングで、家を購入する人も多くいます。再び広い賃貸を借りて、自分の財産にならないものへの支払いを続けるのは虚しいかもしれません。
住宅ローンを利用してでも、財産を得るために支払いたいと考える気持ちもわかります。
しかし、いざ購入を考えたときは間取りをどうすればいいか悩むはずです。
あらかじめ注意点やポイントを確認しておきましょう。
そこで今回は、「3人家族の間取りでおすすめは?注意点とポイント10選」を解説します。購入を考えている人は参考にしてください。
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目次
3人家族の間取りでおすすめは?
ひと昔前ならば、3人家族の間取りでおすすめなのは「2~3LDK」ですと言えました。
しかし最近はライフスタイルを考えなければいけません。例えば、次のような個人差がでてくる状況が、間取り決めに影響をもたらします。
在宅ワークを主体としている人は、部屋を確保しなければいけません。
趣味が多彩な夫婦もスペースの確保が必要です。
今後も家族を増やしたいと考えている人もいます。可動式の間仕切りを考えなければいけません。
最近は、趣味の部屋を設ける人が増えました。音楽を奏でる部屋、カラオケルーム、漫画喫茶のような部屋など、住まいに求めるものが多様化しています。
ココがポイント
昔は、家にシアタールームを設置するなど、ごく一部の人にしかできませんでした。物が安価で手に入るようになったことから、家の中で趣味をかなえたいと思う人も増えたのです。
3人家族の間取りでおすすめなのは、「2~3LDK」+「ライフスタイルに合わせた部屋数」ではないでしょうか。
子どもが増えると、子育てのお金が必要になります。子どもが1人ならば、趣味へまわす余裕も生まれるはずです。
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3人家族の間取りの注意点とポイント10選

- リビングはできる限り広めにとる
- 夫婦の寝室は8畳以上
- さまざまなシチュエーションを考える
- 子ども部屋の確保に注意
- 収納を活用して狭く感じさせない間取りにする
- リビングの隣に和室があると便利
- キッチンは対面式が理想
- 子どもの顔が見られるようリビング階段にする
- プライベートルームの確保
- 間取りを見てイメージを膨らませる
詳しく解説をしていきます。
3人家族でもリビングはできる限り広めにとる

趣味にばかりスペースを確保するのは間違いです。リビングは家族全員が寛げる場所、一番長い時間を共有します。
「一緒にいたい」と思える場所にしなければいけません。狭いリビングに長時間いたいと思うでしょうか。
広く開放的なリビングのメリットは次のとおりです。
広いリビングは居心地が良いので家族が自然と集まります。
急な来客の対応も問題ありません。
しかもレイアウトの自由度が高まるのです。
広いリビングは子どもの教育にも良い効果をもたらします。
ココがポイント
例えば季節ごとのイベントで、リビングを彩るのも大切です。季節感や日本の文化を学べます。
ひな人形、5月人形、ハロウィン、クリスマスなど、イベントは年間をとおしてさまざまです。最近は、ひな人形を出さない家も増えてきました。
イベントは、学校教育の一部と思いこむ子どもも少なくありません。残念な状況です。
イベントで家族の絆はより深まります。広いリビングがもたらす大きなメリットです。
3人家族だからといって個に重きを置く間取りは、よくありません。
「我が子」が「子ども」でいる時間は限られています。子育てという大切な時間を家族で共有するためには、広いリビングが効果的です。
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夫婦の寝室は8畳以上

子どもが幼いときは、家族3人で寝室を利用します。幼いうちから一人で寝かすといった海外的な発想もありますが、できれば近くでと思う人がほとんどです。
寝室が狭いと3人で寝るのも苦労します。
子どもが1人で寝たいと思うようになったとき、子ども部屋にベッドを置けばいいだけです。最初から別で寝ようと考えていると、6畳ぐらいの寝室にする傾向が見られます。
おすすめ
8畳の寝室ならばベッドを2つ置き、くっつけて3人で寝ることも可能です。子どもが小さいときしか一緒には寝られません。その時にしか味わえない幸せを、得ることのできる間取りにしましょう。
選択肢のある間取りにすれば良いだけです。6畳以下の寝室は選択肢がなくなります。
感受性の豊かな子になるかは、接し方次第です。親が子どものそばにどれだけいられるかによっても、感受性の豊かさが変化します。
選択肢を増やすためにも、一緒に寝ることもできる寝室がポイントです。
さまざまなシチュエーションを考える

間取りは「今」だけを見て考えるものではありません。人生は、岐路でいろいろなシチュエーションが訪れます。
今の自分が想像できる、多くのシチュエーションに対応できる間取りにするよう注意をしましょう。
独立を考えている人はいませんか?家族が増えることを希望する人も居るはずです。
考えたくありませんが、ケガをすることもあります。
上記はあくまで例えばです。しかし今から「いつかは独立」と考えている人はいませんか?対応できるように、書斎を大きめにしておくのもひとつの方法です。
また、子どもが増えることも考えられます。それぞれに子ども部屋を与えたいと思うかもしれません。
ココがポイント
自分の親と同居をする可能性もあります。あらかじめユニバーサルデザインにしておけば、ケガをしたときも対応が可能です。
将来の夢や希望、今考え得るすべてのシチュエーションを思い描いておきましょう。
ココに注意
大規模な変更はお金がかかります。人生の岐路は、とくに出費が伴うものです。
現在の3人家族のままとは限りません。できるだけ多くのシチュエーションに対応できる間取りにしておくのがポイントです。
子ども部屋の確保に注意

「引きこもり」は社会問題に発展しています。子どもを部屋にこもらせない工夫が必要です。
3人家族の場合、子どもが一人になるケースが多々あります。できるだけ一人にならないようにするなど、子ども部屋の対策が必要です。
子ども部屋の対策
- リビングの近くに子ども部屋を設置
- 勉強と寝るスペースがあれば十分
- 子ども部屋を快適な空間にしない
リビングの近くに設置することで、親ができるだけ近くに居られるようになります。子どもが孤立する状況をつくってはいけません。
また、ある程度大きくなるまでは、勉強は親のそばで行うべきです。遊びも同様で、リビングに遊べるスペースを作りましょう。
ココに注意
子どもが部屋に対しワクワクするような雰囲気を作らないのもポイントです。テレビがあってゲームができ、パソコンあるとなれば部屋から外に出る必要はありません。子ども部屋を快適な場所にせず、寝るのと勉強ができるぐらいにしておくのがおすすめです。
ほしいものを与えることが幸せとは限りません。与えられるのが当たり前の状況をつくるのも問題です。
将来を見据えた子ども部屋つくりに注意をしましょう。
収納で狭く感じさせない間取りにする

「3人家族だから収納はそんなにいらないでしょ」と思っている人はいませんか。漠然と考えるのではなく、使用用途を考えて収納を設置すると、部屋が広くなります。
例えば、先ほど子ども部屋を必要最低限にするのがポイントと解説をしました。しかし、年月が経てば思いでも増えます。
ココがポイント
狭い部屋に普段は利用をしないものを置くのはかわいそうです。収納を別に確保することで、部屋の中がスッキリします。
玄関にも大きな収納があると便利です。共働きならば、買いだめをするためにもパンドリーを検討してみてはいかがでしょうか。
大切なのは、使用意図を考えて設置をすることです。年月が経てば、必ず荷物は増えます。
子どもが中学生になれば、衣類が増えるのも当然です。子どもが大きくなっても、狭く感じさせない工夫を収納で行うことができます。
普段は、利用しないものをしまえるスペースを収納で確保しておきましょう。間取りを決めるとき、収納をいくつ設置するかはひとつのポイントです。数が多ければ良いわけではありません。
使用用途を考えて設置をするよう注意をしてください。
リビングの隣に和室があると便利

「3人家族だから和室は不要」と考える人もいますが、リビング横の和室は重宝します。
畳は育児に必要な間取りです。リビングの横でゴロゴロできるのも幸せの瞬間ではないでしょうか。家事の効率もアップします。
「3人家族だから必要ない」のではなく、育児や家事のために必要です。
おむつを変えるときを想像してみましょう。フローリングと畳があれば、どちらで変えてあげたいと思いますか?畳の方が子どもにとっては良いと、多くの人が思います。
またリビングに隣接している和室は、使用用途が満載です。家事や書斎に利用ができます。リビングとつながりがあることから、家族の一体感にもつながるのです。
ココがポイント
リビングに隣接した和室は間取りのポイント、住み始めたとき「設置して良かった」と多くの人が言います。
3人家族だからいらないと考えず、できるだけ前向きに検討をすることがおすすめです。
キッチンは対面式が理想

家族の顔が見られる対面式は、キッチンのポイントです。子どもを一人にしてはいけません。
対面式は、リビングで遊ぶ子どもに気が配れる最高なキッチンです。3人家族だからこそ、対面式を採用しましょう。
想像してみてください。子どもがリビングで遊んでいる、もしくは勉強をしています。母親の背中に一生懸命話しかけるよりも、面と向かって話しかけたいと思いませんか?対面式は、子どもの顔を見ながら料理ができます。
さらに詳しく
小さい子どもは、「母親の顔」を見て、正しいか悪いかを判断することもあるのです。顔色ではなく、笑顔や困った顔を見せることで察します。
コミュニケーション不足が、将来に影響する可能性は高いです。昔と比べると「挨拶のできる子」が少なくなりました。近所の人は、元気に挨拶ができるだけで子どもを褒めます。昔は当たり前のことが、今は絶賛されるのだから不思議です。
親が子どもと話すとき、顔を見て話せるかだけでも変わります。
対面式は、子どもの成長にも影響を与えるので注意をしましょう。
子どもの顔が見られるようリビング階段にする

3人家族ならばリビング階段がおすすめです。
リビングを広くする方が、家族も集まりやすくなります。リビングの解放感を、より多く得られる間取りにするよう注意をしましょう。
家族とのコミュニケーション不足が、いろいろな弊害を生みだします。
ココがポイント
「忙しいから無理」ではなく、忙しい背中を見せることも必要です。顔を合わせなければ、子どもは親が何に忙しいのか判断できません。3人家族なので、両親が忙しいと子どもは常に一人です。
忙しくても、朝食や夕食を子ども一人でとらす家族になるのは問題ではないでしょうか。リビング階段は、家族が顔を合わすきっかけをつくります。
コミュニケーションを増やすためにも、3人家族にはリビング階段がポイントです。
プライベートルームの確保
3人家族のつながりを重視した間取りを解説してきましたが、プライベートの確保も必要です。家にいるとき、自分がゆっくり考えらえる場所を作りましょう。自分のだけでなく、家族全員のプライベートルームがポイントです。
ココがポイント
夫婦の寝室に、大きなウオークインクローゼットを2つ設置してみてはいかがでしょうか。2人の専用プライベートルームです。夫は書斎に利用し、妻は衣装部屋に利用をするなど、自由に利用ができる空間を設置します。
子どもと接する時間も大切ですが、自分のために利用をする時間も必要です。
自分やパートナーの性格を考え、部屋に必要な場所をつくっておきましょう。3人だけの家族、上手に暮らす間取りづくりもポイントです。
間取りを見てイメージを膨らませる

3人家族が幸せに暮らせる想像ができるでしょうか。平日や休日など、場面を変えて想像してみると足りないものが見えてきます。逆に不要な収納や部屋も見えてくるかもしれません。
ココに注意
これまで解説したポイントを踏まえ、イメージをしてみてください。ライフスタイルは家族ごとに異なります。子どもがひとりにならない工夫が、間取りに施されているかを考えてみましょう。
建ってからでは遅いです。3人で暮らす姿をイメージしてからOKを出すよう注意をしてください。
何度も相談をして、幸せがイメージできる間取りに少しでも近づけるのがポイントです。
まとめ
「3人家族の間取りでおすすめは?注意点とポイント10選」を解説しました。今回の記事で思い当たる点があれば、それが自分たち家族の注意点とポイントです。
3人家族の間取りでおすすめは2LDK以上ですが、ライフスタイルにより異なります。家族の今とこれからを上手に想像しましょう。
理想のライフスタイルがかなう間取りが、自分たち家族におすすめの間取りです。
相談のしやすいハウスメーカーを選択すれば、理想の間取りが実現しやすくなります。「3人家族の間取りでおすすめは?注意点とポイント10選」で解説した内容をかなえてくれるハウスメーカーを選ぶことがおすすめです。