
展示場を回り始めると、標準仕様とオプションという言葉をよく耳にします。
「これすごくいい!」と思ったら「オプションです」との一言、ガッカリする瞬間です。どのオプションを付けるべきか、お金がかかることなので、非常に難題ではないでしょうか?悩みに悩んで決めかねる人も少なくありません。
そこで今回は「採用して本当によかったオプション10選」を紹介します。オプションの選び方も解説するので参考にしてください。
目次
採用して本当によかったオプション10選
採用して本当によかったオプション10選から解説をしていきます。
オプション1:セルフクリーニング機能付き外壁
セルフクリーニング機能付き外壁とは、雨水で汚れを落とし、掃除をせずともキレイを保ってくれる外壁のことです。
メリット
- 自然の力で汚れを分解してくれる。
- メンテナンス費用が抑えられる。
デメリット
- 雨や太陽光の当たりにくい場所では効果が弱まる。
- 選べるデザインが限定的。
外壁を掃除する機会は少ないです。
「どうせ汚れるものだし」と、掃除すら考えていない人もいるのではないでしょうか。
家の中は定期的に掃除をしても、外壁にまで手が回りません。しかし、1番人の目にさらされるのは外壁です。歩いている人に「外壁の汚い家だなぁ」と思われているかもしれないなんて考えたくもありません。
キレイが長持ちするセルフクリーニング機能付き外壁は、採用して本当に良かったと思えるオプションです。
オプション2:電動シャッター
窓を開けずにシャッターの開閉がボタン1つで行えるオプションです。
メリット
- 窓を開けずに開閉ができ、音も静かで好きな位置で止められる。
- 耐風や風などの自然災害から窓を守ってくれる。
- 防犯性が高い。
デメリット
- 手動よりも壊れるリスクがある。
- 強風時はうるさい。
タイマー機能を利用すれば、寝起きに朝日を感じることができます。手動だと、シャッターが付いているにも関わらず、普段利用しなくなる人も居るようです。閉めることで防犯性が高くなりますが、面倒が上回ってしまうのかもしれません。
ココに注意
ただ、壊れる可能性はあります。故障が多そうのイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。そこはデメリットかもしれません。
冬に冷たいシャッターを触って開けるのは辛いと思いませんか?電動シャッターならば、そんな寒い思いをしないで済みます。
オプション3:土間空間
土間と聞くと田舎の家を想像する人もいるかもしれませんが、機能が似ているだけでイメージは異なります。最近は、土間をリビングに取り入れる人も増えてきました。
メリット
- 高価な自転車やベビーカーなどを置くことができる。
- 汚れても問題ない床が室内の外というイメージで多目的用途を実現。
デメリット
- 冬は寒い。
- 段差ができやすい。
- 設置する敷地スペースが必要。
庭とリビングの間にある土間が、多目的に使えて便利です。子供やペットの遊び場、趣味を楽しむスペースやサンルームとして利用をしてみてはいかがでしょうか。靴を履いたまま友人と土間でティータイムという時間もオシャレです。
ココがおすすめ
寒さ対策として、最近人気の薪ストーブを設置してみてはいかがでしょうか。
用途は自由、住む人のアイデア次第で土間空間はいろいろな期待に応えてくれます。採用してよかったと思えること間違いなしのオプションです。
オプション4:太陽光発電システム
太陽光発電システムは、太陽のエネルギーを電力に変えて自給自足の家にする仕組みです。
メリット
- エコ意識が持てる。
- ランニングコストの削減。
- 災害などの停電でも電気の供給は止まらない。
デメリット
- コストが高い。
- 屋根に設置する太陽光パネルが気になる。
- 日当たりによって創られる電気量が変わる。
太陽光発電もだいぶ普及がされてきました。開始当初よりも性能が良くなり、破損するようなイメージも薄れています。災害時に大規模停電が発生しても、電力の供給が止まらない利点が大きな魅力です。
さらに、太陽光発電を付けるということは、キッチンもIHにします。掃除がしやすいIHは、主婦の味方ではないでしょうか。
ココがポイント
コストが高いのはデメリットですが、ランニングコストを先払いしているイメージを持てば問題ありません。
これからの地球の未来のためにも、エコ意識を高めることができる太陽光発電システムは採用して本当によかったと思えるオプションの1つです。その恩恵は、特に災害時に感じることでしょう。
オプション5:ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは、歩いて入れる大きな納戸のことです。
メリット
- クローゼットの中で着替えができる。
- 大きな荷物も収納できる。
- 生活空間の整理整頓がしやすくキレイさを保てる。
デメリット
- スペースを取る。
ウォークインクローゼットは、採用して本当によかったオプションに間違いなく該当をします。キッチンのそばに設置するパンドリーも、用途はウォークインクローゼットと一緒です。玄関のわきに設置すれば、キレイな玄関を保てることでしょう。
設置にはスペースを取りますが、それ以上の機能が期待できます。

オプション6:タッチレス水栓
センサーで水を出す水栓のことです。直接蛇口を触らずに利用ができます。
メリット
- 直接触れずに水を「出す」「止める」ことができる。
- 子どもでも利用がしやすい。
- こまめに止められるので節水効果がある。
デメリット
- 停電時は手動になる。
- 慣れると蛇口の水道を利用したとき出しっぱなしにすることがある。
今の時代だからこそ、タッチレス水栓のメリットが活躍するのではないでしょうか。
ココがポイント
ウイルスが付いているかもしれない手で蛇口に触れることなく水を出すことができます。キッチンで手が汚れたときも、触ることなく水が利用できるので、衛生的にも安心です。
ただ、普及がそこまでされていないことから、慣れてしまうと子どもは大変かもしれません。

タッチレス水栓は、衛生面で活躍をするオプションです。これからどのようなウイルスがでてくるか分かりません。採用して本当によかったと思える状況は望まない事態ですが、これは防ぎようがありません。万が一に備えるためタッチレス水栓をおすすめします。
オプション7:造作棚
造作棚とは、オーダーメイドであらかじめ棚を作り付けしてもらうオプションです。
メリット
- 家のデザインに合わせた統一感のある制作ができる。
- スペースの有効活用。
- 壁に隙間がないため地震に強い。
デメリット
- 棚が固定されてしまう。
- 外すことができない。
建物と一体化した造作棚は、家の間取りに合わせることでスペースを無駄にすることなく設置ができる棚です。
その家の間取りに合う世界にふたつとない棚を、リビングに設置します。こだわりアイテムや、趣味を飾ることで、自分だけのリビングデザインが実現できることでしょう。
オプション8:スマートキー
玄関ドアにカギを刺さず開けることができるオプションです。
メリット
- 手がふさがっているときでも開錠が簡単。
- 暗くてもすぐに開けられる。
デメリット
- 故障や電池切れがある。

「ボタンを押す」「カードをかさず」「リモコンキーを使う」「リモコンキーを身につける」など、種類によって費用や便利度が異なるのも特徴のひとつです。ただ共通して言えるのは、開錠がとても簡単なこと、手がふさがっていても玄関を開けられます。
利用をしたとき、採用して本当によかったオプションと感じることは間違いありません。
オプション9:床暖房
床から伝わる熱で足元を暖め、その熱が空気に伝わることで部屋中を暖房するオプションです。
メリット
- 足元から暖まるので子どもでもすぐに効果が感じられる。
- 火元がないため安心。
- 肌の乾燥を防げる。
- 風で暖めないためホコリが部屋中に舞い上がらない。
デメリット
- 設置コストが高い。
メリットはたくさんあります。しかしコストが難点です。子どもの健康を考えたらエアコンよりも床暖房がおすすめ、エアコンを利用するよりも喘息を発症させる可能性は低くなります。さらに、ストーブなどのように、触れることでやけどをする心配もありません。
コスト面がクリアできれば、採用して本当によかったと感じることができるオプションです。
オプション10:換気乾燥暖房機
浴室を換気、乾燥、暖房するオプションです。
メリット
- ヒートショック対策。
- 雨の日に洗濯物を乾かすことができる。
- 浴室にできるカビを防止。
デメリット
- 洗濯を干している最中は入浴ができない。
- 電気代がかかる。
ココに注意
寒い時期に恐ろしいのがヒートショックです。温度の急激な変化により浴室で症状を起こす人も少なくありません。防止するためには、換気乾燥暖房機の利用が好ましいです。お風呂に入る数分前に浴室を温めておきましょう。
浴室乾燥機で、カビの発生を防止できます。健康面に大きな影響を与えるオプションです。
本当によかったと思えるオプションの選び方
採用して本当によかったオプション10選を紹介しましたが、万人受けするオプションは1つもありません。もちろん多くの人が欲しいと思えるオプションですが、必要性を感じないライフスタイルの人もいます。
予算に限りがある以上、オプション選びをしなければいけません。ここからはその方法を解説します。
予算の上限を決めておく

オプションとは便利な機能ばかりです。家がグレードアップします。どうしても欲がでてしまい、あれもこれもとなる可能性が非常に高いのがオプションです。お金がいくらあってもキリがありません。
ココに注意
予算を無理して付けたオプションには、より大きな期待を抱きます。その期待の大きさから「無理して付ける必要なかった」と考えてしまうのです。標準仕様の設備ならばこのようなことは考えません。「オプション=追加料金」という構図が過度の期待を持たせます。
予算の上限を決めておけば、不必要なオプションに手を出す危険がなくなります。ない袖は振れません。これ以上は絶対に払わないという上限を決め、絶対に守ってください。予算を最初に決めてからオプションの話し合いを開始しましょう。
家族みんなで住む時のイメージをする
予算の上限が決まれば、どのオプションが欲しいか吟味することになります。家族で吟味することが大切です。まずは、生活を始めた後のイメージを膨らましましょう。そのオプションを利用しているイメージを持ちます。
ココがポイント
先ほど説明した、採用して本当によかったオプション10選のメリットとデメリットを参考にしてください。メリットが自分たちのライフスタイルに必要なものなのか、デメリットを上回るのかを考えましょう。
例えば、喘息の症状を持つ子どもがいるのならば、床暖房のメリットは最大限に活かせます。家族の中に高齢者がいればヒートショックの防止に役立つ換気乾燥暖房機がおすすめです。
本当に必要なオプションを選択する
家族が本当に必要と感じられるオプションを選びましょう。共働きの夫婦ならば、ウォークインクローゼットがあると助かります。パンドリーがあれば、休みの日に食材を買いだめしておくこともできるはずです。
ココがポイント
「建てた家で生活してみないとわからない」と思う人もいるかもしれません。そのような場合は、今生活している環境の中であったらいいなと思えるオプションを探してみるのも1つの方法です。
オプションに「夢を見る」のではなく「現実を見る」方が、採用して本当に良かったと思えるオプションが見つかるはずです。予算に余裕ができたら「夢を見る」ような、家族の趣味に関係するオプションを選択しましょう。優先順位を決めれば後悔する可能性が低くなります。
まとめ
採用して本当によかったオプション10選を紹介しました。
オプションは魅力あるものばかり、付けたいと思い始めると歯止めがかからなくなります。しかしどれも良いと思っている今の自分は、テンションが上がりきっている状態ではないでしょうか?気持ちが昂ると、どれも素晴らしく見えてしまいます。それが営業マンの手かもしれません。
今回紹介したオプションは、採用して本当によかったと思えるオプションばかりです。ただ、ライフスタイルによっては必要のないものもあります。冷静な判断ができるときに、本当に必要なのか家族と吟味してオプションを決定しましょう。