
注文住宅の見積もりを確認したら高くて驚いたという人はいませんか?注文住宅は、お手頃なイメージを持たれますが理想を追い求めるといつの間にか高額になります。
「当初の予算をだいぶオーバーしている」なんて話はよくあることです。
予算オーバーで現在も悩んでいる人は、節約ポイントの確認をしましょう。多くのハウスメーカーが注文住宅を手掛けています。
節約をするには、ローコスト住宅を掲げているハウスメーカーがおすすめです。しかし、他にも節約ポイントはまだまだあります。
契約をする前に、節約ができているかを確認しましょう。
今回は、「注文住宅の節約ポイント10選」を解説します。予算オーバーで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
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目次
注文住宅の節約ポイント10選

- ローコスト住宅のハウスメーカーを選ぶ
- 収納をまとめる
- シンプルな2階建てにする
- 和室の工夫
- 窓を小さくする
- 設備メーカーは指定しない
- リビング階段にする
- 部屋数は最小限にする
- 屋根裏部屋を採用する
- 不動産登記を自分で行う
詳しく解説をしていきます。
節約ポイント①ローコスト住宅のハウスメーカーを選ぶ

ローコスト住宅を提供するハウスメーカーの中には、坪単価が30万円台で注文住宅を建てる会社もあります。大手ハウスメーカーになると、坪単価100万円台に到達する会社もあり、その差は歴然です。
ローコストで注文住宅が建てられる理由を確認しておきましょう。
ローコスト住宅をウリにしているハウスメーカーの多くが、大規模なCMを行っていません。
ココに注意
有名な芸能人にCM撮影を依頼するだけで、何千万円もかかります。さらにCMとしてテレビで流すためには、広告料を支払わなければいけません。
すべての費用は、契約者に上乗せして請求されています。
また、大手ハウスメーカーのパンフレットは質の高い紙が利用され、見ただけで立派と感じ取れるはずです。ローコスト住宅をウリにしているハウスメーカーの多くは、パンフレットに費用をつぎ込みません。
無駄な経費と位置付けています。
中間マージンの排除にも、力を入れているハウスメーカーがほとんどです。フランチャイズ展開を行い、工務店とお客様が直接契約をします。一部の大手ハウスメーカーに見られるような契約後、建てるのは下請けに任せ中間マージンだけを頂くような方法をとりません。
ただしローコスト住宅は、高額な住まいに比べると、資材や設備などのランクが落ちるのも事実です。しかし、明らかに住まいと関係ない費用が上乗せされています。
節約ポイントは、無駄の排除です。無駄な費用を上乗せされる会社よりも、ローコスト住宅をウリにするハウスメーカーを選択しましょう。
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節約ポイント②収納をまとめる

各部屋に収納を作らず、大きなクウォークインクローゼットを設置します。
各部屋にクローゼットを設置した場合、4部屋あれば、4つのクローゼットが必要です。クローゼットのドアや仕切りなど、多くの資材が必要になります。
しかし各部屋に作らず、独立したウォークインクローゼットを1つ配置すれば、必要な資材は1つ分のみです。工事も楽になります。
クローゼットが室外にあると面倒に思われるかもしれませんが、子ども部屋をシンプルにできるのもポイントです。子ども部屋を、机とベッドが置けるくらいの大きさにすることで、引きこもりを防止します。
さらに詳しく
テレビやゲームを置くスペースは作らす、見たいときはリビングに来るような間取りです。シンプルな部屋にクローゼットは必要ありません。家族全員が1カ所のウォークインクローゼットを利用して、コミュニケーションの取りやすい家にします。
家族の絆が深まる間取りは、大きなメリットです。
収納をまとめれば、節約とコミュニケーションのある間取りになります。
収納を大きなものにして、節約を行いましょう。
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節約ポイント③シンプルな2階建てにする

シンプルとは、複雑な形をしない家のことです。1階と2階の床面積がほぼ同じで、正方形の形をしています。
今人気の、キューブ型住宅を選択するのが、注文住宅の節約ポイントです。
キューブ型住宅のメリットを確認しておきましょう。
正方形の間取りはデッドスペースを生まない効率的な間取り、全面を有効活用できます。小さな土地にもハマりやすく、柔軟な対応ができるのも特徴です。
凸凹がないので資材を必要最低限にし、コストを下げます。曲線を入れない直線の多い住まいなので工事も早く、人件費を抑えられるのもポイントです。
無駄を省いたシンプルな見た目のキューブ型が、スッキリした印象を与えます。
見る人に、「デザイナーズ住宅」と思わせるような外観です。
シンプルな2階建ては、ローコスト住宅にも関わらず、多くのメリットを持っています。
注文住宅で節約をするのならば、キューブ型住宅がおすすめです。
節約ポイント④和室の工夫

畳の交換など、メンテナンス費用も和室の方が高額になりやすいです。和室を採用する人は、「畳コーナー」に変更するなどをして、節約をしましょう。
畳コーナーとは、洋室の床面の一部を畳敷きにした間取りのことです。子どもが小さく和室がほしいと思われている人は、畳コーナーをおすすめします。畳を敷くだけなので、和室を設置するよりも節約が可能です。節約ができるのに、和室と変わらず子育てに便利な一角になります。
ココがポイント
もし和室にこだわるのならば、壁は「左官仕上げ」を「クロス仕上げ」に変更するなどで節約をしましょう。天井は、「無垢材」から「プリント仕様」に変更をします。畳も安いものを採用するなど、節約ポイントを考えることが大切です。
リビング横の和室は魅力的な間取り、採用したいと考える人も多くいます。しかし、節約したいのならば妥協も必要です。
「畳コーナー」でも、子育てでは十分に活躍します。おすすめの節約ポイントです。
節約ポイント⑤窓を小さくする

できるだけ小さな窓を採用し、節約をしましょう。
大きな窓のコストが上がる原因は次のとおりです。
大きな窓は室内の熱を逃しやすくします。熱ロスへの対処をするために、断熱性能が高い窓を採用しなければいけません。
「トリプルガラス」を採用すれば、コストが上がります。窓が大きくなればなるほど、費用は上がってしまうのです。
また、大きな窓は耐震性にも不安を与えます。耐震性を維持するため、柱の追加や素材を強化するなど、いろいろな工夫が必要です。
強化をするにあたり、大手ハウスメーカーへの依頼が必須になるかもしれません。大手ハウスメーカーに依頼をするのは、節約とは逆の行動です。
大開口の窓は、採光や開放感など、いろいろなメリットをもたらします。希望として持たれている人もいるかもしれません。
ただもし、小さな窓でも気にしないと思われるのならば、窓は大きな節約ポイントです。検討することをおすすめします。
節約ポイント⑥設備メーカーは指定しない
設備メーカーにこだわりが強い人はいませんか?「トイレは絶対に〇〇が良い!」とこだわる人もいます。キッチンや浴槽にも、強いこだわりを持っているかもしれません。
依頼をするハウスメーカーが提示した設備以外を設置することも可能です。しかし依頼をすれば、予想以上に高額になるかもしれませんので注意をしましょう。
ハウスメーカーは、設備メーカーに大量発注をすることで、相場以上に安く仕入れをしています。普通に単品で購入するよりも安い値段です。
そのため、普通に数万円の上乗せぐらいでは済まない傾向が多く、提示されて驚く事案が絶えません。トイレを変更しただけなのに、20万円以上も値上がりしたケースがあります。
別ルートで配送されるので、予想が及ばない経費がかかるようです。
こだわりも必要ですが、できれば設備メーカーの指定は止めておきましょう。
もしこだわりがあるのならば、そのメーカーを利用しているハウスメーカーを選ぶ方がお得かもしれません。
節約ポイント⑦リビング階段にする

一般的な階段には、廊下と壁が必要です。リビング階段を採用すれば、無駄なスペースである廊下を排除し、壁を少なくできます。
階段の設置場所にこだわりがない人は、リビング階段がおすすめです。
リビング階段のメリットを確認しておきましょう。
リビング階段は開放的な設備です。吹抜けとの相性が良く、リビングを広く見せる効果に期待ができます。
リビング内にあるので廊下にある階段と違い、電気をわざわざつける必要もありません。ちょっとした電気代の節約にも役立ちます。
また、家族とのコミュニケーションが取りやすいのもポイントです。2階にいる子どもに、声をかけやすくなります。
お互いに居ることが確認できる安心感は、何事にも代えがたいメリットです。
多くのメリットがありながら、節約もできるのですから、採用しない手はありません。
リビング階段は、おすすめの節約ポイントです。
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節約ポイント⑧部屋数は最小限にする
部屋数を、必要最低限にすることで、節約ができます。
注文住宅は、部屋数を増やすこともできますが、増やすには資材が必要です。
さらに詳しく
部屋を増やすごとに、「壁」「窓」「ドア」「換気」などを設置します。増えれば増えるほど、費用が高額になるのは当然です。
本当にその部屋は必要な部屋でしょうか?ホームシアターを採用したいと考える人もいます。しかし口コミを見ると「ほとんど利用をしない」など、後悔する人が多く見られました。
ココに注意
希望にワクワクし、冷静な判断ができていないのかもしれません。子どもが小さければ、ホームシアタールームに居るよりも、子どもとの時間を大切にしたくなります。
注文住宅で家を建てるときは、本当に必要な設備や部屋なのかをもう一度確認しましょう。反対された部屋を無理やり設置し、利用しないことで責められたらイライラすると思いませんか。小さいことでケンカなどしたくはありません。
最初に本当に必要かを確認しておけば、無用なケンカもしないで済みます。
無駄を省くのが節約ポイントです。間取りでも、無駄を省き節約を目指しましょう。
「絶対に必要」と思いこまず、客観的にみることをおすすめします。
節約ポイント⑨屋根裏部屋を採用する

注文住宅で屋根裏部屋を採用しているハウスメーカーは多いです。ちょっとした部屋として利用ができます。
上手に設置をすれば、普通に一部屋増やすよりも低額になるのがポイントです。
屋根裏部屋の主な活用方法を確認しておきましょう。
家族の人数が多く、収納が足りない場合は、屋根裏部屋が重宝します。普段は利用をしない思い出などを、長期にわたり保管をする場所としても最適です。
子どもの人数が多く、遊び場に困っているのならば、隠れ家的な場所としての利用もおもしろいかもしれません。大きくなれば、遊び場が勉強部屋に変わります。
ココに注意
屋根裏部屋の高さは1.4mまでなので、大人が立つことはできません。
しかし書斎や、ちょっとしたワークスペースに活用ができます。いろいろな用途があり便利なスペースです。
注文住宅で部屋数が足りない場合は、屋根裏部屋の採用で節約をしましょう。
おすすめの節約ポイントです。
節約ポイント⑩不動産登記を自分で行う
不動産登記を自分で行い節約をします。ただ注文住宅の場合、登記が遅くなることで工事に遅れがでるかもしれません。そのためハウスメーカーによっては、個人での登記を断るケースもあります。
断られたら断念するしかありません。事前に、自分で登記ができるか確認しておきましょう。
ココがポイント
ハウスメーカーでは、平均30万円程度の費用を徴収しています。自分で行えば、30万円の節約ができる大きなポイントです。
ただし、素人が一から登記を行うのは時間がかかります。時間に余裕がない人にはおすすめできません。
大きな節約ポイントですが、よく考えてから実行することをおすすめします。
まとめ
「注文住宅の節約ポイント10選」を解説しました。まずは、ローコスト住宅を掲げているハウスメーカーを探しましょう。「明朗会計」のハウスメーカーがおすすめです。
残念ながらハウスメーカーの請求は、ブラックボックスのイメージがあります。「本当に提示されただけの費用が必要なのか?」と、疑問を抱く人も少なくありません。
注文住宅は自由度が高い分、節約を意識しなければ値段はどんどん上がります。
今回の「注文住宅の節約ポイント10選」を、節約の意識改革に活用していだけると幸いです。