
トヨタと聞くと、どうしても自動車を思い浮かべてしまいます。
しかし家を検討されている人ならばトヨタホームを考えるはず、トヨタグループから設立された大手ハウスメーカーです。トヨタのネームバリューから、依頼を検討されている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、トヨタホームの坪単価とおすすめのメリット10選を解説します。トヨタホームを検討されている人は参考にしてください。
目次
トヨタホームの坪単価
画像参照元:トヨタホーム公式サイト

100万円と聞くと「やはり大手ハウスメーカーだから高い」と言われるかもしれませんが、坪単価が40万円の「LQ」という商品もあります。ちょっと坪単価が気になるという人は、LQを検討してみてはいかがでしょうか。
どちらにせよ、価値を決めるのは商品の内容です。それはメリットを確認すればわかります。坪単価が高額なのかどうかを、トヨタホームのおすすめメリット10選で確認をしてください。
トヨタホームのおすすめのメリット10選
トヨタホームのおすすめメリット10選は次のとおりです。
- 信頼できるトヨタホーム独自の工法
- 優れた耐震性能で安心
- 耐久性へのこだわりで60年の長寿住宅を実現
- スタイルに合わせた商品選択ができる
- 健やかで心地よい家に住める
- トヨタ生産方式で高品質な家
- 安心の防犯対策が施された住宅
- 大手ハウスメーカーならではの長期保証
- トヨタならではの車とつながるスマートハウス
- トヨタグループの安心感
詳しく解説をしていきます。
メリット①信頼できるトヨタホーム独自の工法
トヨタホームは、販売するシリーズごとに異なった工法を採用しています。どれも、トヨタホームならではの信頼できる工法です。
- SINCE(シンセ)シリーズ:ユニット工法(鉄骨ラーメン構造)
- ESPACiO(エスパシオ)シリーズ:EST工法(鉄骨軸組工法)
- LQ:ユニット工法(ワイズジョイント工法)
ユニット工法(鉄骨ラーメン構造)
耐久性と耐震性の高い、トヨタホーム独自の鉄骨ラーメン構造です。
業界トップクラスの125mm角もある太い強靭な柱で支えられる家が、耐震性に優れていないわけがありません。接合部には「変形防止プレート」を採用、内蔵しない場合と比べ約35倍の強度を実現しました。
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さらにユニット(住宅の1部屋)をボックスにすることで1.5倍の強度を実現しています。トヨタの自動車づくりから得た鉄への知識と経験が込められた工法です。確かな技術で太い柱が強固に溶接されています。
ユニットは工場で丁寧に作り込み、現場へと運ばれるのです。トヨタのオートメーション化されたロボットと技能者が連携して溶接を行うユニットが、強さと品質を向上させています。
EST工法(鉄骨軸組工法)
トヨタホームが独自に軸組工法を進化させたのがEST工法です。
災害に強く、快適に暮らせるなどの基本的なことはもちろんのこと、それにプラスして自由度を高めています。柱・梁などの主要構造部に鉄を採用するのは、トヨタホームの鉄へのこだわりです。
ココがポイント
木を極力排除しています。木よりも鉄の強度が高いことは誰もが知っていること、安心を追及した結果です。
柱や梁の接合には、高強度中ボルトを採用、摩擦係数安定剤により効率よく締めるため、ボルト本来の力で接合部を強固にします。通し柱を必要としない梁勝システムが、自由な間取りを実現する工法です。
ユニット工法(ワイズジョイント工法)
先ほどのユニット工法で解説したユニットを、梁(柱と柱の間を水平に通っている部材)でつなげる方法で家を建てる工法です。
工場で丁寧に作られたユニットを梁で繋げるため、耐震性の強さを持っています。先ほど紹介した坪単価を抑えられるLQで採用されている工法です。

鉄を熟知しているトヨタなので、どの工法でも安心です。どれもが信頼でき、それを自由に選べるのはトヨタホームのメリットといえます。
メリット②優れた耐震性能で安心
トヨタホームの優れた耐震性が、家族を地震から守ってくれます。
シンセシリーズの耐震性能
シンセシリーズは、耐震+制震を実現することで強い家を作りました。実大実験により、地震への強さを実証しています。耐震は先ほど解説した工法です。
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強靭な構造体である「パワースケルトン」が、確かな耐震性を発揮します。それに、トヨタホーム独自の制振装置「T4システム」を組み合わせることで、地震による内外装の損傷を低減させるのです。
国が定める耐震等級3(最高等級)の取得は当然のこと、100年に1度の確率で発生する大地震の1.5倍相当の地震でも倒壊しない強さを持っています。
エスパシオシリーズの耐震性能
自然災害の外力に耐えるため、耐力壁にジグザグ状のラチス柱を採用しました。中規模地震はラチスが地震を受け止め、大規模地震ではラチスが変形し建物の倒壊を防ぎます。
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さらに地震に強くするため強い梁を採用、250mmの強い梁がラチスと組み合わさることで、高い耐震性を発揮します。
鉄の強さとそれを強固にするテクノロジーが、トヨタホームの耐震性の強さです。
メリット③耐久性へのこだわりで60年の長寿住宅を実現
耐久性が高まれば、長く住むことができます。短命と言われる日本の住まいを、トヨタホームはシンセシリーズで長寿の家に変えました。

サビが住まいの耐久性を下げます。トヨタホームは工場の時点で、丁寧に「カチオン電着塗装」を利用して防錆処理を行っており備えは万全です。工場内の作業だからこそ、鉄鋼の裏側や小さい部品まで処理がとどきます。
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溶接部に関しては防錆テープを採用、場所に応じ処理方法を変えるのもこだわりのひとつです。鉄を知り尽くしているトヨタのノウハウが、鉄の天敵であるサビの発生を防ぎます。サビの発生状況を検証する実験では60年間は大丈夫という検証結果を得ました。
耐久性の高さはトヨタホームの強みです。長く安心して暮らしたいと考えている人にはトヨタホームのシンセシリーズをおすすめします。
メリット④耐久性へのこだわりで60年の長寿住宅を実現
トヨタホームは、工法によりシリーズわけをしているので、自分のスタイルに合わせた商品が選びやすいというメリットを持っています。
- シンセシリーズ:すごい解放感が欲しい。
- エスパシオシリーズ:外観デザインにこだわりたい、特徴的な土地で困っている。
大空間で大開口など、自由度があり解放感を得たい人にはシンセシリーズがおすすめです。トヨタホームの強靭なつくりが柱や壁の制約を最小限にしているため、広い窓やリビングの提案ができます。

外観のデザイン性を求めている人にはエスパシオシリーズのアール形状な外観をおすすめします。
工業住宅では曲線を描く外観は難しいと言われていましたが、トヨタホームの技術が可能にしました。屋根を含め、外観デザインを追及されている人は、エスパシオシリーズがおすすめです。
ココがポイント
またエスパシオシリーズは、敷地対応力にも優れています。エスパシオは、25cm単位で建物の格調や配置が可能です。狭い土地、変形した敷地で悩んでいる人にはエスパシオシリーズをおすすめします。
スタイルに合わせ選びやすい特徴を持つシリーズ分けも、トヨタホームのメリットのひとつです。
メリット⑤健やかで心地よい家に住める
トヨタホームは、断熱性能で最高ランク「等級4(プランや仕様、地域により異なる)」を獲得しています。
心地よさを保つトヨタホームのテクノロジーは次のとおりです。
- 充填断熱工法:構造体の内側を断熱材で覆い、品質を確保しながら高い断熱性能を保つ。
- 高遮熱断熱複層ガラス:断熱性は開口部への対策が重要、夏は暑さを遮り、冬は熱を逃がさないガラスを採用。
- スマート・エアーズ:先進のオリジナル空調システムで夏は涼しく冬に温かい住まいを実現。
トヨタホームは、強いだけの家ではありません。快適な暮らしにもこだわりをもっています。健康で心地よい暮らしが得られるメリットを持っているのです。
メリット⑥トヨタ生産方式で高品質な家
トヨタホームでは、世界中で評価を得ている「トヨタ生産方式」を採用しています。高品質で作業スピードのある方式で、多くの企業が取り入れました。
シンセシリーズで高品質が実現できる理由は次のとおりです。
- 約85%を工場で作り込む:500項目による検査体制でまちがいのない品質を維持。
- 天候の影響を受けない:現場での作業時間を短縮することで天候被害を最小限にする。
- トヨタ方式で効率化の徹底:生産過程のムリ・ムダ・ムラを徹底排除し、材料にこだわる時間を増やす。
トヨタホームは、ユニットの据付から屋根の防水工事までを1日で完了させます。工場で作られた高品質のユニットを、天候被害を受けず、高品質のままカタチにする工法です。現場での作業を少なくすれば、高品質は保たれます。
その工場での生産も、世界で認めらえているトヨタ方式を採用して行われているのですから、高品質なのは当然です。
メリット⑦安心の防犯対策が施された住宅
家づくりは、防犯にも配慮が必要です。トヨタホームは、360度防住宅を掲げ「狙われにくく、はいられにくい」家づくりを行っています。
- 窓は割れにくいガラスに面格子などを組み合わせることでガード。
- ドアは2重ロック、ディンプルキーや電子錠の「ラ・ロックⅡ」の採用が可能。
- センサーライトカメラを配置。
- カラーテレビドアホンの採用。
- 侵入者の音を確認できる砂利敷き。
- 防犯性の高さを証明するCPマーク。
- ブラインドシャッターの採用。
トヨタホームは、防犯の意識を高める家づくりをしています。家族を恐ろしい犯罪行為から守りましょう。家の性能がそれを手助けしてくれます。
メリット⑧大手ハウスメーカーならではの長期保証
トヨタホームでは、60年の長期保証を行っています。60年あれば、安心して暮らせる期間として十分ではないでしょうか。資産価値を保てれば、将来におけるライフプランの変更など自由度も上がります。
- 建ててから25年目まで5年ごとの無償点検の実施。
- 家があり続ける限り60年間はずっと点検。
もちろん長期保証には条件があります。定期的な点検を受け、適切なメンテナンスと補修が必要です。条件をクリアすれば初期保証+保証延長で60年長期保証を受けられます。
ココに注意
また「アトリスプラン60年長期保証制度」の対象者のみなので注意をしてください。
長期保証は、多くの大手ハウスメーカーで採用されているため、当然と思われている人がいるかもしれません。
ただ30年のハウスメーカーも多く、工務店になると通常の10年が基本です。トヨタホームの60年長期保証は、メリットに加えられる期間の長さを持っています。
メリット⑨トヨタならではの車とつながるスマートハウス
トヨタホームのシンセシリーズにあるスマートハウスは、トヨタグループならではの商品で車好きにはおすすめです。スマートハウスは、4つの特徴を持っています。
- 太陽光パネルで電気をたくさんつくる。
- リチウム電池で電気をためて上手に使う。
- スマホを通じて家の戸締り確認ができ、締め忘れた時は遠隔操作が可能。
- 車とつなげてさらに便利に。
ためたエネルギーを車に充電すれば、ガソリン代は不要です。さらに、その車が住まいをアシストしてくれます。カーナビが「戸締りは大丈夫?」「エアコンつけておく?」など聞いてくるのです。家についたときには、エアコンが快適な環境にしてくれています。

トヨタホームのスマートハウスで、車と家をつなげ便利な生活を手に入れませんか?これもトヨタホームならではのメリットです。
メリット⑩トヨタグループの安心感
画像参照元:トヨタ自動車株式会社公式サイト
トヨタホームの設立は2003年です。まだ信頼できる期間としてはちょっと浅いようにも思えますが、トヨタグループのサポートを得られる事実が帳消しにしてくれます。
大企業のトヨタ自動車が、60年保証の現実味を持たせてくれるのです。実績が薄い企業に60年保証と言われても疑わしいところですが、トヨタというネームバリューがあれば問題無しではないでしょうか。
ココがポイント
鉄への扱い、トヨタの生産方式による高品質など、トヨタの実績があるからこその信頼ができる要素です。トヨタグループの総合力がトヨタホームの安心感へつながり、それが利用者への大きなメリットにつながります。
まとめ
トヨタホームの坪単価とおすすめのメリット10選を解説しました。
トヨタグループの実績がトヨタホームの強みです。それがテクノロジーに生かされ、高品質な商品提供につながっています。災害に強く、安心で安全な住まいを求めるのは当然です。トヨタホームの商品ならば、その点の問題はありません。
これらのメリットが坪単価と比べて高いと感じるかどうかです。60年間住めるとなれば、決して高くないようにも感じます。鉄骨系の家を求めている人は、トヨタホームを検討してみるべきです。