リモコンニッチの採用は賛否両論です。口コミを確認すると、満足している人もいれば設置を見送った人もいます。見送った理由で一番多かったのが「ダサい」です。
確かに機能性だけを優先したリモコンニッチはダサいかもしれません。人の好みなので何とも言えませんが、壁を凹ませただけの場所へ設置されたリモコンニッチに可愛らしさを感じません。事務的なデザインを見て「おしゃれからかけ離れている」と感じ、見送る人もいるようです。
しかしリモコンニッチは、工夫をすることでおしゃれにできます。リモコンニッチで悩んでいる人は、おしゃれに見せる工夫を参考にしましょう。
そこで今回は「リモコンニッチがダサい?おしゃれに見せる工夫10選」を解説します。メリットやデメリットと合わせて解説をするので参考にしてください。
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リモコンニッチとは?
リモコンニッチとは壁に凹みを作り、住まいで利用するリモコンを一カ所にまとめることを指します。「ニッチ」はさまざまなシーンで利用されることばです。住まいで言うニッチは、くぼみを指します。壁の一部をくぼませることで作り出す空間がニッチです。
今回はリモコンニッチを紹介していますが、ニッチにはいろいろな種類があります。
ニッチにの種類
- 玄関のスリッパを収納するニッチ
- 階段下に置きものを飾るために作られたニッチ
- 階段をおしゃれにするニッチ
- リビングの小物(ティッシュなど)を置くために設置したニッチ
- 雑誌を収納するためのニッチ
- キッチンの調味料を収納するニッチ
- キッチンカウンターにおしゃれな小物を置くために作られたニッチ
- 洗面所で化粧品などを収納するため作られたニッチ
上記はニッチの一例です。目的を持ったニッチはいろいろな場所で活躍します。
「リモコンニッチ」は、その名のとおりリモコンやスイッチを集約した場所です。上記と比較すると機械的に見えることから、おしゃれ演出が難しく設置を見送る人が多くいます。便利なニッチですが、見た目を重視する人は工夫をしなければいけません。
リモコンニッチに集約される主な物
リモコンニッチに集約される主な物は次のとおりです。
リモコンニッチに集約するもの
- テレビドアホンや、玄関ドアの施解錠リモコン
- 給湯器(浴室)のリモコン
- エアコンのリモコン
- 床暖房のリモコン
- 照明のスイッチ
- ホームセキュリティ
- 第1種換気のリモコン
- 太陽光発電システム
- 電動シャッターのリモコン
- 浴室換気乾燥暖房器のリモコン
- コンセント
上記のような物を集約するのが一般的です。リモコンニッチと呼んでいますが、集約するのはリモコンだけではありません。スイッチやコンセントをプラスするのも一般的です。上記すべてのリモコンを有している家は豪邸と呼べるレベルですが、多すぎる場合は複数カ所に分けることもあります。
また、リモコンニッチにコンセントがあると便利です。スマホの充電には不向きですが、モバイルバッテリーや乾電池の充電に役立ちます。
リモコンニッチに何を集約するべきか、それは住む人によって異なります。間取りや採用した住まいの設備などから住み始めたときを想像し、リモコンニッチに何があると便利かを考えることが必要です。
リモコンニッチのメリットとデメリット
次にリモコンニッチを設置する際のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
リモコンニッチのメリット
リモコンニッチを設置する際のメリットは次のとおりです。
ココがメリット
- 一カ所に集約されるのでリモコンを探す手間が省ける
- 操作が一カ所でできる
- リモコンの出っ張りがなくなる
エアコンのリモコンは、シーズンから外れると利用をしません。利用していないリモコンを失くしたことはありませんか?リモコンニッチはリモコンの保管場所です。探す手間を省けるメリットがあります。
リモコンが一カ所に集約されているので、外出する際はリモコンニッチを確認するだけでOKです。エアコンや照明の消し忘れを防げます。ホームセキュリティを利用している人は、最後にセットをすれば安心です。
また、テレビインターフォンの厚さによる出っ張りが邪魔だと感じたことはありませんか?リモコンや設備には出っ張りがあります。大きな家具を搬入する時、出っ張りに引っ掛かり設備を破壊する人もいるようです。リモコンニッチはくぼみに設置します。出っ張りがなくなるので、ぶつかる心配もありません。
リモコンニッチのデメリット
リモコンニッチを設置する際のデメリットは次のとおりです。
ココがデメリット
- 設置費用がかかる
- 機能性だけを求めるとダサい
- 壁をくぼませるので設置できるところが限定的
- 壁が薄くなるので音漏れが心配
- 生活動線を意識しないと後悔する
リモコンニッチはオプション仕様の可能性が高いです。こだわりが少なく小さいリモコンニッチで良ければ20,000円程度から設置ができます。こだわりを持つと10万円以上が必要です。設置費用を削ると、機能性だけを求めるのでダサいリモコンニッチになるかもしれません。
また、壁をくぼませるので設置できる場所が限定的です。耐力壁や断熱材のある壁には設置ができません。注文住宅メーカーの判断によりますが、希望の場所を断られるケースもあります。壁も薄くなるので、音漏れを起こす可能性も高いです。
さらに、使い始めてから後悔する人もいます。先ほども触れましたが、生活動線を意識して作らなかったリモコンニッチは使いづらいです。一カ所で済むメリットを活かすためには、設置場所にもこだわらなければいけません。リビングにいるときと出かけるときに、便利な場所を想像しましょう。
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リモコンニッチをおしゃれに見せる工夫10選
リモコンニッチをおしゃれに見せる工夫10選は次のとおりです。
- メインカラーを白にしたシンプルなリモコンニッチ
- メインカラーをグレーにしたシンプルなリモコンニッチ
- 小さいサイズで可愛らしくしたリモコンニッチ
- 埋込み奥の壁をタイル張りにしたリモコンニッチ
- 埋込み奥の壁をアクセントクロスしたリモコンニッチ
- 三角屋根の家のかたちをしたかわいいリモコンニッチ
- アーチ状のかわいいリモコンニッチ
- 別の機能をプラスしたリモコンニッチ
- 受け棚の素材を木にしたリモコンニッチ
- 受け棚のスペースを活用したリモコンニッチ
詳しく解説をします。
メインカラーを白にしたシンプルなリモコンニッチ
リモコンやスイッチは白を採用するものが多いです。色を白に併せることで、全体的にシンプルなリモコンニッチをつくります。壁一体のメインカラーも白にすることで、統一感が得られるリモコンニッチにしましょう。
白は明るく清潔な印象を与えてくれる色です。白をメインカラーにしたリモコンニッチに余計なものは不要、白が与えてくれる清潔さが洗練された空間を与えてくれます。
できるだけシンプルにするのがポイントです。多くのリモコンを集約すると機械的に見えてきます。洗練されていないと逆にダサいです。集約するリモコンが少ない人におすすめします。
メインカラーをグレーにしたシンプルなリモコンニッチ
設置する壁一面をグレーで統一するのもおしゃれです。リモコンの隙間を狭めることで、白から見えるグレーが洗練さを演出します。落ち着きのあるグレーが、リモコンニッチという控えめの場所にぴったりです。
グレーは白でもなく黒でもない柔軟色、部屋の雰囲気によって与える印象を変えてくれます。協調性が高いのがポイントです。いろいろなリモコンになじんでくれます。色が持つ、控えめな上品さがリモコンニッチにお似合いです。
いろいろなリビングに併せる柔軟性が、お部屋をおしゃれに見せてくれます。グレーにするだけで他にはなにもいりません。落ち着きのあるリモコンニッチが癒しを与えてくれます。
小さいサイズで可愛らしくしたリモコンニッチ
範囲を小さくして、可愛らしくまとめたリモコンリッチはおしゃれです。複数のリモコンを並べると、どうしても見た目が悪くなります。形もさまざまで、がたがたしたイメージがダサいと感じるかもしれません。
リモコンの数を2~3個にすることで範囲を小さくすれば、ちょっとしたアクセントになります。複数のリモコンが並ぶことで得られる違和感を抑える方法です。小さいリモコンニッチを複数カ所に設置します。
デザインに何の工夫もない大きなリモコンニッチはダサいです。部屋のイメージを変えてしまい、統一感がなくなります。部屋のイメージを大切にしたい人におすすめです。
埋込み奥の壁をタイル貼りにしたリモコンニッチ
リモコンニッチは壁に採用されるのが一般的です。そのためクロスを採用します。しかし、ただクロスを普通に貼りつけるのでは変化がありません。おしゃれに見せるため普通では利用しないタイルを、埋め込み奥の壁に貼りつけます。
タイルの色はツヤがあり、いろいろなバリエーションから選べるのが特徴です。タイル素材が持つツヤとリモコンの相性がよく、クールなイメージにマッチします。素材感が好きな人におすすめです。
タイルはクロスと違い、掃除もしやすくキレイが保てます。白いクロスの一角に、雰囲気の違うタイルが見えることでおしゃれを際立たせる方法です。採用するタイルの色には十分な検討が必要ですが、雰囲気に合わせて選べるのもおすすめポイントと言えます。
埋込み奥の壁をアクセントクロスしたリモコンニッチ
アクセントクロスに変えるのもおしゃれのひとつです。アクセントクロスは、部屋のクロスを一部分だけ変更しておしゃれにする方法を指します。リモコンニッチの埋込み奥を別のクロスにすることで、部屋の印象を変える方法です。
アクセントクロスは、次の目的でよく採用されます。
アクセントクロスを使う理由
- 空間に立体感がほしい
- 部屋の雰囲気を変えたい
- 部屋にメリハリをつけたい
上記の目的がある一方で、デザインを間違えるとダサいです。協調性のないアクセントクロスは違和感しか与えません。費用も安くコストパフォーマンスに優れていますが、採用をする場合は十分な検討が必要です。
三角屋根の家のかたちをしたかわいいリモコンニッチ
リモコンニッチの凹みは四角形が一般的です。しかし単なる四角形からおしゃれは得られません。上部を平たんな四角形にするのではなく家の形になるような五角形にし、かわいらしいおしゃれを演出します。
リモコンの大きさはバラバラです。高さが必要なリモコンを中央に配置すれば、三角屋根により広さが確保できます。
ちょっとした形の工夫で雰囲気が変わるから不思議です。今住んでいる家の壁を見ながら想像をしてみましょう。家の形をしたくぼみの方がおしゃれでかわいいと多くの人が思うはずです。
アーチ状のかわいいリモコンニッチ
家の形じゃありきたりと思われた人にはアーチ状がおすすめです。リモコンニッチの上部に与えた丸みが、優しい雰囲気を出してくれます。五角形よりもかわいくなるのがポイントです。
ドアなしウォークインクローゼットの入り口にアーチ状を採用している人はいませんか。2つが組み合わさることで統一感がうまれます。見え方にもよって印象が変わりますが、より良いイメージを与えてくれるおしゃれな方法です。
別の機能をプラスしたリモコンニッチ
先ほどニッチについて説明をしました。もともとニッチはおしゃれを演出するために活用されることが多々あります。無機質なイメージの強いリモコンを、まとめて設置することでダサい印象を与えるリモコンニッチに、他のニッチ機能をプラスするのはいかがでしょうか。
- マガジンラック
- 鍵の保管
- マグネットボード
リモコンだけが置かれるのではなく、マガジンラックを下に設置することで、別の雰囲気を出します。鍵かけや、家族の連絡用マグネットボードをプラスするのもおすすめです。リモコンだけでない場所に温かみが生まれます。
何をプラスさせるかは自由です。リモコンニッチの設置場所と合わせて検討してみましょう。
受け棚の素材を木にしたリモコンニッチ
リモコンニッチをクロスだけで作成するのではなく、受け棚の素材を変えるのもおしゃれになる工夫です。木の素材を受け棚に変えるだけで温かみのある印象に変わります。
木の色味が自由に選べるのもポイントです。印象を強くしたい場合は、濃い木材を利用します。軽い印象で良ければ白に近い薄めの木材を採用しましょう。
受け棚のスペースを活用したリモコンニッチ
受け棚のスペースを有効活用するのもおしゃれです。リモコンと受け棚に間を開けておきましょう。間を開けることで、受け棚につぎの物を置きます。
- 写真
- おしゃれな時計
- 季節に合わせた飾り
受け棚に設置するものを変えれば印象も変わります。住み始めた後にいろいろと工夫ができる方法です。
まとめ
「リモコンニッチがダサい?おしゃれに見せる工夫10選」を紹介しました。ダサいイメージが強いことで採用を見送る人が多いですが、工夫次第でおしゃれを演出できます。
今回紹介をした10選を組み合わせることで、さらにおしゃれが増すかもしれません。ただ、組み合わせを間違うことでダサいリモコンニッチが完成するケースだけは避けましょう。想像力を活かし、よく考えてから設置することが大切です。