自転車は生活に欠かせない便利な乗り物です。子どもが大きくなれば、保管する自転車の台数が増えます。自転車のサイズも大きくなることからスペースの確保が必要です。
しかし中には「自転車置き場のためにスペースを利用するのはもったいない気がする」と考える人もいます。自転車の価値観や使用頻度は個人によって違うので、悩まれている人は家族にあった自転車置き場を検討しましょう。
そこで今回は「自転車置き場のアイデア10選」を紹介します。注文住宅で自転車置き場を悩まれている人は参考にしてください。
-
絶対やってほしい!おすすめの注文住宅の仕様10選
マドコ絶対やってほしい!おすすめの仕様10選を紹介 家を建てようとあれこれ考えていると、仕様が気になることはありませんか? 最近はどこのハウスメーカーも魅力的 ...
続きを見る
目次
自転車置き場のアイデア10選
自転車置き場のアイデア10選は次のとおりです。
- サイクルポートを設置する
- カーポートを広く設置する
- ガレージを設置する
- ストックヤードを設置する
- 屋外物置きを設置する
- 土間収納を設置する
- オーバーハングを活用する
- 庭に置く
- 軒下に置く
- 玄関ポーチに置く
詳しく解説します。
アイデア1:サイクルポートを設置する
サイクルポートはカーポートを小さくした商品です。柱と屋根を設置して駐輪場を確保します。地面をコンクリートにすれば、立派な自転車置き場の出来上がりです。自転車置き場をきっちりと確保したい人におすすめします。メリットは次のとおりです。
ココがメリット
- 雨、雪、雹などから自転車を守る
- 太陽光から自転車を守る
- 砂やホコリ、鳥の糞などから自転車を守る
- 防犯性が高まる
サイクルポートは自転車を置くために設置する設備です。自転車を守るメリットが目立ちます。屋根が雨や雪から自転車を守ることで、サビを防げるのがポイントです。雹により自転車が傷つくこともありません。
自転車は紫外線にも弱い乗り物です。ハンドルやサドルなど、ゴムが利用されている箇所は太陽光により劣化します。設置した屋根が、紫外線から自転車を守ってくれるのもメリットです。
サイクルポートは防犯にも活躍します。地中に埋まった柱と自転車をチェーンでつなげて駐輪をしましょう。鍵を二重に備えておくことで防犯性を強化します。自転車だけでなく原付バイクの置き場としてもおすすめです。
デメリットはコストとスペースがあげられます。サイクルポートの設置には規模にもよりますが、10万円から40万円程度が必要です。それなりのスペースも確保しなければいけません。子どもが独立したあと、自転車置き場が不要になればスペースが空くのもデメリットです。
サイクルポートは、自転車への価値観が高く外構スペースに余裕がある人におすすめします。
-
外構工事でやってよかったコト10選!やって良かった外構施工はコレ
「外構工事は何をすればいいの?」と悩んでいる人はいませんか。注文住宅で家を建てる場合、間取りに関して知識を増やす人は多くいますが、外構工事に関して積極的に調べる人は少ないです。住まいの中 ...
続きを見る
アイデア2:カーポートを広く設置する
カーポートは、屋根と柱を設置した車庫のことです。サイクルポートを自動車用に大きくした車庫を指します。カーポートを広めに設置することで、自転車置き場としても活用をする方法です。カーポートにはサイクルポートと同じメリットがあります。
ただし併用をすることで生じる次のデメリットに注意をしましょう。
デメリット
- 自転車が倒れて自動車を傷つける危険がある
- 自動車のドアを開けたときに自転車とぶつからないスペースが必要
- 自動車の運転が苦手な人は自転車の存在が気になる
風が強い日は自転車が倒れ自動車を傷つけるかもしれません。子どもが小さいと、自転車を運ぶ時に転倒しぶつける可能性もあります。十分なスペースを確保しなければいけません。カーポートが狭いとドアの開閉も一苦労です。
また、自動車の運転が苦手な人は自転車が気になります。確認を怠ることで、自転車の近くにいた子どもがケガをするかもしれません。自動車の駐車に自信がない人は不安が増します。
規模にもよりますが、カーポートの費用は15万円から50万円程度です。所有する自動車が1台ならば、2台分のカーポートを設置します。サイクルポートとカーポートの2つを別々に設置するよりは費用が抑えられるのがポイントです。
アイデア3:ガレージを設置する
ガレージは、自動車を収納する建物やスペースを指します。カーポートは簡易的に屋根を設けただけの駐車スペースです。ガレージは壁を設置することで、雨風から自動車を完全に守ります。ガレージを広めに設置することで自転車置き場も確保する方法です。
ガレージには「独立」と「ビルトイン」の2つのタイプがあります。これから注文住宅で家を建てるのならばビルトインがおすすめです。費用は規模や素材によって異なりますが、150万円から300万円程度を見込んでおきましょう。ガレージには次のメリットがあります。
ココがメリット
- 防犯性が非常に高い
- 荷物の積み下ろしが楽
- 狭小住宅の駐車スペースとして活用できる
ガレージは壁とドアで自動車や自転車を守ります。防犯性は何よりも高いです。雨や風、雹などにも負けません。ビルトインタイプを採用すれば、家の中と駐車スペースがつながるので荷物の積み下ろしが楽です。自転車で買い物をしたあとも、すぐに家の中へ入れます。
ただ「建物の強度に影響がでる」「車のエンジン音がうるさい」「自転車が自動車を傷つける不安」などのデメリットに注意が必要です。シャッターを利用した場合は、子どもが単独で自転車を出し入れするのに不安を覚えます。
最近は100万円以上する自転車も増えました。自転車が趣味で多くのお金をかけている人におすすめの置き場です。
アイデア4:ストックヤードを設置する
画像参照元: 三協アルミ公式HP
ストックヤードは勝手口、裏口まわりに設けたスペースのことです。洗濯物干しや物置場として重宝されます。サイクルポートとガレージの中間ぐらいのメリットがある自転車置き場です。ストックヤードのメリットも確認しておきましょう。
ココがメリット
- 家事動線が向上する
- タイヤやアウトドア用品が収納できる
- 荷物の搬入が楽
屋根と壁があるので、洗濯物干し場におすすめです。急な雨でも洗濯物が濡れません。共働き世帯でも安心です。生ごみ置き場として活用すれば、家事動線も向上します。ゴミ出しが楽になるのがポイントです。
設置費用は10万円から80万円程度、両サイドに壁のないタイプも選べます。壁やドアを失くすことで安く設置することも可能です。ただ自転車置き場としてのメリットはサイクルポートよりになります。ガレージ並みのメリットがほしい人は、高額な費用が必要です。
実家にストックヤードがある人は、注文住宅を建てるときに「絶対に設置したい」と依頼します。便利な設備です。コストとスペースに余裕があるのならば、広めのストックヤードをおすすめします。
アイデア5:屋外物置きを設置する
外構に屋外物置が設置できるスペースを設けておき、あとから設置する方法もおすすめです。丈夫な物置を購入すれば、ガレージを自転車置き場にするのと同じようなメリットが得られます。屋外物置のメリットは次のとおりです。
ココがメリット
- 鍵がかけられる
- 家の中で保管する必要のないものの行き場に困らない
- 防災用品や非常食の保管ができる
- 防犯対策
物置に防犯性の高い鍵を設置すれば、高額な自転車でも安心です。屋外物置に、万が一の防災用品や非常食を保管する人も増えました。アウトドア用品の保管場所としても活躍します。屋外物置が侵入経路を塞ぐことで、防犯にも役立つのがポイントです。
広さや質にもよりますが、10万円~50万円程度で設置ができます。物置を採用する賃貸も増えてきました。共同住宅の部屋ごとに物置を設置しているマンションもあります。高額な自転車を所有している人に人気です。
物置は自転車置き場としても役立ちます。自転車にいたずらされたくないと強く思っている人におすすめです。
アイデア6:土間収納を設置する
土間収納は玄関の近くに設置した大きな収納スペースです。ベビーカーや外で利用するスポーツ用具などの保管ができます。土間収納は、家の中に自転車置き場を設ける方法です。自転車の保管に高い安全性を求めている人におすすめします。
庭に置いてあった高価なマウンテンバイクが盗まれたという事件も少なくありません。中にはバイクが盗まれるといった被害もでています。一番安心できるのはどこでしょうか。一番安心できるのは家の中です。土間収納からは、ガレージのようなメリットが得られます。
ただし次のようなデメリットがあるので注意をしてください。
デメリット
- コストがかかる
- 湿気がこもる
- 土間を設置できるだけの広いスペースが必要
土間収納は広さにもよりますが、20万円から100万円程度の費用が必要です。安く抑えたい人は、土間収納のある企画住宅を探しましょう。人気の間取りなので、商品として組み込んでいるハウスメーカーもあります。
自転車が趣味で「外に置き場をつくるのは怖い」という人には土間収納がおすすめです。広いスペースが必要になりますが、盗まれる不安を最小限に抑えられます。
アイデア7:軒下に置く
駐輪場のスペースを捻出するのが難しい場合は、軒下に自転車を置くのがおすすめです。軒下はオプションで伸ばせます。料金はハウスメーカーや建物によってことなりますが、3万円から10万円程度です。自転車置き場に費用をかけたくない人には、軒下をおすすめします。
ただし次のようなデメリットがあるので注意をしましょう。
デメリット
- 防犯性が低い
- 軒下を伸ばしても強い雨風は防げない
- 雨風によって壁を傷つける危険がある
- 軒下を伸ばすことで耐風性が下がる
- 軒下を伸ばすことでデザイン性が損なわれる場合もある
軒下の防犯性は低いです。自転車が盗まれる心配があります。強い雨風を防ぐこともできません。自転車の劣化が早いです。強い風により自転車が家の壁にぶつかれば、傷つける危険もあります。
また軒下を伸ばすことで耐風性が低くなるのもデメリットです。軒下には夏場の強い日差しを遮るメリットがあります。しかし長くした分、吹き上げる風への当たりが強くなるのです。実績のあるハウスメーカーに依頼をしないとデザイン性も損なわれます。
軒下は、コストが抑えられる自転車置き場です。しかしながら、自転車を大切にしている人にはおすすめできません。
アイデア8:オーバーハングを活用する
オーバーハングは、2階以上部分が下の階よりも出っ張っている家の形状を指します。軒下と同じような自転車置き場です。狭い土地でも、雨をしのげる場所を確保できます。キャンティ(オーバーハングの部分)を広くとれば、複数台の自転車置き場が確保できる方法です。
ただし、オーバーハングの注文住宅に慣れていない業者に依頼をすると失敗します。建物のバランスや外観を損ねる可能性のある方法です。オーバーハングを採用する場合は、過去の実績を確認しておきましょう。
オーバーハングは、居室を広げながら庭に雨をしのげるスペースを設けます。ただ軒下よりも費用は高額です。十分なスペースの確保が難しい人におすすめします。
アイデア9:玄関ポーチに置く
玄関ポーチは、玄関前の庇(ひさし)の下を指します。庇の代わりに、先ほど解説したオーバーハングを採用するケースも少なくありません。玄関ポーチに大きな庇を設置することで、自転車置き場を設けます。軒下に自転車置き場を設ける方法と似ているのがポイントです。
ただし次のようなデメリットがあります。
デメリット
- 置く自転車が増えると出入りに邪魔
- 見た目がよくない
- スロープがないと大変
頻繫に出入りをする玄関を自転車置き場にします。子どもが適当に置くとイライラするかもしれません。また、泥だらけの自転車が玄関の雰囲気を悪くします。玄関が泥だらけになると面倒です。
アイデア10:庭に置く
特に自転車置き場として特別な施しをせず、庭に置く方法です。コストをかけずに自転車を置けます。
何も特別な施しをしていないので、自転車にとってはあまりよくありません。雨風にさらされ、自転車の劣化を早めます。土の庭だと自転車が汚れ、すぐにサビる方法です。
ただ、使用用途が限定されないメリットがあります。サイクルポートは、子どもたちが独立したあと寂しいです。自転車のないサイクルポートを見るたびに寂しくなるかもしれません。
土の庭ならばガーデニングを楽しむなど、自転車置き場としての役割が終わったあとの利用方法が見つかります。自転車にとってはあまり良くない方法ですが、利用後の自由度は高いです。
注文住宅を建てるときは自転車置き場も検討しておこう
「自転車置き場のアイデア10選」を紹介しました。自転車置き場を検討するときは、将来的に必要となる自転車の台数を考慮しておきましょう。置き場が狭く、自転車が乱雑に置かれた住まいの見た目は残念です。
アイデア10選を紹介しましたが、どれが一番良いとは言えません。自転車に対する価値観や、スペースと費用の余裕は人によって異なります。自転車置き場のアイデア10選を参考にして、一番良い方法を検討してください。