「どんなスイッチを付けようか?」と悩んでいる人はいませんか?「スイッチなんてなんでもいい」と言う人が家族の中にいると、スイッチ選びが進まないかもしれません。「なんでもいい」と言う人には、スイッチひとつで部屋のイメージや利便性が変わってくることを知ってもらいましょう。
スイッチには種類が豊富にあります。豊富な種類があるということは、何かしらの意図があるはずです。住み始めたときのことをイメージしながら選ぶことで、デザイン性と利便性の高い住まいになります。まずはスイッチの種類を確認して、スイッチの重要性をわかってもらいましょう。
そこで今回は「おしゃれで使いやすいスイッチは?スイッチの種類と選び方10選」を紹介します。部屋の隅々までこだわった住まいにするためにも、参考にしてください。
スイッチの種類
スイッチは片切スイッチが基本です。少々古めの賃貸住宅や、学校の教室などで利用されている「パチンパチン」と電源を入れるスイッチが多く利用されていました。一カ所でのみ操作ができるスイッチです。
想像をしてみてください。広々とした新居のリビングに、小さい片切スイッチが映えるでしょうか。なんだか味気ないと思うはずです。まずはスイッチにどのような種類があるのかを把握しておきましょう。
ワイドスイッチ
ワイドスイッチは、最近の新築物件で最も多く採用されているスイッチです。使いやすい手のひらサイズで、オンとオフを軽い力で押せることから、ユニバーサルデザインのひとつとして採用されています。ワイドスイッチの特徴は次のとおりです。
- 片切スイッチの操作面を大きくしたもの
- 子どもから高齢者まで誰でも扱いやすい
- 買い物帰りなど、荷物を握ったままでも照明がつけられる
建売などで最も多く採用されているスイッチです。プレートの材質を変更することで、見た目がおしゃれなスイッチにも変更ができます。
ほたるスイッチ
「ほたるスイッチ」は、パナソニックの商標です。照明がついてない暗い中でも、スイッチの位置がわかるようランプが点灯している仕組みを指します。ほたるスイッチの特徴は次のとおりです。
- 暗闇でもスイッチの位置がわかる
- 高齢者の転倒事故防止に効果がある
- 東芝ライテックでは「オフピカ」の呼び名を利用している
昔は夜中にスイッチの位置がわからず、転倒をする事故も多く見られました。ほたるスイッチは、暗闇で利用をする場所などに適したスイッチです。
調光付きスイッチ
調光付きスイッチは、部屋の明るさが調節できるスイッチです。よくカラオケボックスなどで採用をされています。部屋の明るさを、気分によってちょうど良く変更できるスイッチです。
細かい作業をするときは明るく、映画館のような演出をしたいときは薄暗くなどの演出ができます。主な調整方法は次のとおりです。
- ダイヤル式
- スライド式
- タッチパネル式
多く採用されているのはダイヤル式です。最近は、タッチパネル式でおしゃれに調節するスイッチも増えてきました。デザイン性を求めるのならば、タッチパネル式がおすすめです。
ただし、調光対応の照明でなければ利用ができないので注意をしてください。
コンセント付きスイッチ
呼び名のとおり、スイッチにコンセントが付いたものを指します。おしゃれを意識するのならば、普段はコンセントが隠れている開閉式がおすすめです。普段は利用をしないが、掃除などちょっとコンセントが利用したいと思われる場所に向いています。
タイマー付きスイッチ
自動的に照明の操作をするスイッチです。タイマーの設定方法には、液晶画面を利用して細かい指定がだせるものも増えてきました。タイマー付きの場合、換気扇など時間単位で切れるものをイメージされるかもしれませんが照明がつく時間も指定ができます。
家の明かりがタイマーにより自動的に点灯することで、不在なのに家に誰かしらいるような演出も可能です。防犯対策にも活用ができます。
人感センサー付きスイッチ
人感センサー付きスイッチは、人の動きに反応して照明がつくスイッチです。スイッチに触れることなく、動くだけで点灯することから、暗闇でも安心な仕様となっています。ただ、誰もいないのに電気がついていたら怖いかもしれません。
自動点滅スイッチ
周囲が暗くなると自動で点灯し、明るくなれば消えるスイッチです。自動車や自転車のライトに採用されているライトと同じ効果が得られます。消し忘れることがなく、防犯対策としても重宝されるスイッチです。
リモコン操作付きスイッチ
照明をリモコンで操作するスイッチです。スイッチまでの移動をしないで済むことから、その場にいながら電気の調整をしたい居住空間に適しています。中には壁に付いているスイッチを取り外すことでリモコンになるものもあるので、無くす心配がありません。家族に適したタイプを選択しましょう。
3路スイッチ
3路スイッチとは、1つの照明に対し2カ所から操作が行えるスイッチです。例えば、階段の下で照明をつけた場合、上ったときに消せなければ意味がありません。1階と2階に3路スイッチを設置することで便利に利用ができます。間取りの動線を考えるときは、3路スイッチの存在を知っておかなければいけません。
パイロットスイッチ
パイロットスイッチは、スイッチが「入」の際にパイロットランプが点灯するスイッチです。「入」なのか「切」の状態なのかが確認しづらい場合に利用されます。ほたるスイッチと兼用されるケースも多いスイッチです。
おしゃれで使いやすいスイッチの選び方10選
スイッチの種類は、デザイン性も含めて考えると何通りも出てきます。おしゃれも重要ですが、機能性にもこだわらなければいけません。難しく考えず、場所に適した機能を持つスイッチ選びが大切ではないでしょうか。
今回紹介をするおしゃれで使いやすいスイッチの選び方10選は次のとおりです。
- 外玄関は防犯を意識したスイッチ
- 内玄関には利便性を意識したスイッチ
- リビングには生活シーンが多用できるスイッチ
- 廊下や階段には移動を考えたスイッチ
- トイレには消し忘れを防げるスイッチ
- 寝室には起きないで済むスイッチ
- 換気扇にはパイロットスイッチ
- おしゃれにこだわるならスマホ連動スイッチ
- アンティーク調にこだわるならトグルスイッチ
- 家具や生活動線を考えたスイッチ
素材を変更することでおしゃれ度は変わってきます。機能を考えたあとおしゃれなデザインにも気を配るのがおすすめです。詳しく解説をしていきます。
選び方①外玄関は防犯を意識したスイッチ
外玄関のスイッチは、防犯性を意識することが大切です。
- 人感センサー付きスイッチ
- 自動点滅スイッチ
- タイマー付きスイッチ
- パイロットスイッチ
防犯性を意識するのならば、人感センサー付きスイッチがおすすめです。おしゃれというキーワードからは外れますが、人が通ることで点灯することから侵入を防げます。自動点灯スイッチやタイマー付きは、夜中でも玄関を明るくしてくれますが、人感センサーよりも防犯性で劣るスイッチです。
ただし、つけ忘れや消し忘れの防止につながることは間違いありません。
パイロットスイッチは、外玄関の照明が点灯しているかわかりづらいときに便利です。ただし、防犯性の観点からは最も遠いスイッチです。外玄関に採用をするのならば、人感センサースイッチをおすすめします。
選び方②内玄関には利便性を意識したスイッチ
内玄関には利便性の高いスイッチがおすすめです。
- 人感センサー付きスイッチ
- ほたるスイッチ
- コンセント付きスイッチ
手にいっぱいの買い物袋を持っている場合、自動で照明がつく仕様が助かります。また、家族が寝静まったあとに帰宅することが多い人は、暗い玄関でもスイッチの場所がすぐにわかるほたるスイッチがおすすめです。
さらに、コンセント付きスイッチを採用していれば、玄関の掃除をするときに電化製品を利用して磨くこともできます。内玄関は、ライフスタイルに合わせたスイッチを選択しましょう。
選び方③リビングには生活シーンが多用できるスイッチ
リビングは寝ている時間を除けば、いる頻度の高い場所です。家族の憩いの場になることを目指すべきではないでしょうか。
やはり、照明の明るさを微調整できる調光付きスイッチがおすすめです。ちょっと暗い空間にして、家族で映画鑑賞ができます。最近は、家の中でカラオケをする家庭も増えました。薄暗くして雰囲気を楽しむこともできます。
また、ほたるスイッチならば、朝起きた時にスイッチの場所で困ることはありません。シャッターを閉めていると、朝でもリビングが暗くなります。転倒防止対策としてほたるスイッチを採用するのもひとつの方法です。
選び方④廊下や階段には移動を考えたスイッチ
廊下や階段は、動線を考えたスイッチを採用しましょう。
- 人感センサー付きスイッチ
- 3路スイッチ
- ほたるスイッチ
- コンセント付きスイッチ
人感センサー付きスイッチを採用すれば、手間が省けます。夜中にトイレで起きたときも、暗い中を移動せずにすむことから、転倒防止に役立つスイッチです。
もし人感センサー付きスイッチを採用できない場合は、3路スイッチを採用しましょう。階段で3路スイッチを採用しないわけにはいきません。さらに、暗闇でも大丈夫なようにほたるスイッチにしておくと安心です。
コンセント付きスイッチを採用すれば、階段や廊下の掃除がしやすくなります。掃除や移動のことを考えたうえで設置するスイッチを選びましょう。コンセント付きスイッチはおしゃれではないと思われる人は、隠れるタイプをおすすめします。
選び方⑤トイレには消し忘れを防げるスイッチ
トイレは、寝ぼけながら利用をすることもある場所です。消し忘れに注意をしなければいけません。
- 人感センサー付きスイッチ
- ほたるスイッチ
- コンセント付きスイッチ
消し忘れを防ぐには、人感センサー付きスイッチの採用が一番です。消し忘れ防止につながります。人感センサー付きスイッチが設置できない場合は、暗闇でも位置がわかるようにほたるスイッチを採用しましょう。
また、トイレにコンセント付きスイッチを採用すれば、掃除のときにも便利です。洗面台がトレイ内にある場合は、ちょっとした家電製品の利用もできます。トイレの規模によって採用を検討しましょう。
選び方⑥寝室には起きないで済むスイッチ
寝室は、起きないで済むスイッチの採用が望ましいです。
- リモコンスイッチ
- 3路スイッチ
- 調光付きスイッチ
- タイマー付きスイッチ
ベッドの上にリモコンスイッチを置いておけば、寝たまま寝室を暗くできます。わざわざ起き上がり消す必要はありません。入口とベッドの脇の両方に設置する3路スイッチもおすすめです。調光付きスイッチにしておけば、明るさの微調整が寝たままでできます。
中には、明るくないと睡眠がとれない人もいるはずです。タイマー付きにして、照明を自動で消すようにしてみてはいかがでしょうか。自分のスタイルに合わせてスイッチを選ぶこともできます。
寝室は体を休めるために重要な場所です。使いやすいスイッチにこだわることで、安眠を手に入れる工夫をしましょう。
選び方⑦換気扇にはパイロットスイッチ
換気扇などのスイッチには、パイロットスイッチがおすすめです。照明のオンとオフは、明るさでわかりますが、換気扇は近くまでいかないとわかりません。パイロットスイッチならば、リビングからでも換気扇がついているかどうかの確認がランプでできます。
また、他にもタイマー付きを採用することで消し忘れを防止することも可能です。浴室などにもタイマー付きスイッチが重宝されます。
意味のない換気は電気代の無駄です。離れた場所からでも確認できるパイロットスイッチや、タイマー付きで自動的に消せるスイッチをおすすめします。
選び方⑧おしゃれにこだわるならスマホ連動スイッチ
スマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードすることで、家のスイッチとリンクができる方法です。見た目のおしゃれよりは、機能性のおしゃれかもしれません。スマホやタブレットで家中のスイッチが操作できるのは、見る人によってはうらやましい状況です。
慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、次世代のスイッチともいえます。スマホ好きにはたまらないスイッチです。
選び方⑨アンティーク調にこだわるならトグルスイッチ
トグルスイッチとは、つまみ状のレバーを倒すことでオンとオフを切り替えるスイッチのことをいいます。切り替える感触もよく、確実にオンとオフの切り替えができるスイッチです。工業感が強く、好きな人も多いスイッチではないでしょうか。
トグルスイッチの人気は、多用のデザインが準備されていることからもわかります。アンティーク調に仕上げている人は、トグルスイッチを採用してみてはいかがでしょうか。見た目がおしゃれなものも多くあります。
選び方⑩家具や生活動線を考えたスイッチ
スイッチを選ぶためには、家具や生活動線をあらかじめ考えておかなければいけません。ほしかった家具を購入したあと、スイッチが隠れることに気が付くのでは遅いです。新しい生活をイメージしてから、スイッチの場所やデザインを考えましょう。
スイッチカバーの種類は多く、見た目を変えることは簡単です。機能性にこだわったあとは、おしゃれなデザインのカバーを選んでみましょう。部屋のイメージに合わせて採用をしてください。
まとめ
「おしゃれで使いやすいスイッチは?スイッチの種類と選び方10選」を紹介しました。スイッチの種類は豊富です。使用用途に合わせて選ぶことで、生活を便利にしてくれます。「なんでもいい」と思われるのはもったいないです。
防犯性を高めるのならば、人感センサー付きスイッチを外すことはできません。利便性を高めるのならば、スマホ連動スイッチもおすすめです。ライフスタイルに合わせた機能性を考えたあとに、おしゃれを付け加えましょう。
もし、おしゃれからこだわりたいのならば、機能性を度外視したトグルスイッチなどがおすすめです。何を選ぶにもしても、イメージをしっかりと持つことが大切といえます。