注文住宅で新築を建てるときは、キッチンへのこだわりも重要です。料理は毎日効率よく、楽しみながらつくりたいと思いませんか?
「どんなキッチンでも適応力があるから大丈夫」と思っていた人でも、使いづらい新築キッチンにより後悔や失敗を口にします。注文住宅でキッチンを考えるときは、理想だけを追わず実際に調理している姿を図面から想像することが大切です。想像を上手にするためにも、経験者の言葉を知ることから始めましょう。
そこで今回は「経験者に学ぶ、注文住宅・新築キッチンの後悔・失敗10選」を解説します。経験者が新築キッチンで後悔や失敗した内容を参考にして、自分たちの間取りへ反映をさせましょう。
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目次
経験者に学ぶ、注文住宅・新築キッチンの後悔・失敗10選
プロの料理人で「キッチンは戦場だ!」と話す人もいます。この言葉は、飲食店のキッチンだけを指した言葉ではありません。注文住宅の新築キッチンでも同じです。家事でいる時間が一番長いのはキッチンになるという人がほとんどではないでしょうか。洗濯や掃除は長い時間その場にとどまりません。
調理から食器を洗い片付けるまで、家事の中でもキッチンにいる時間が一番長いです。本来は、家族が一番にこだわらなければいけない設備なのかもしれません。こだわるためにも「経験者に学ぶ、注文住宅・新築キッチンの後悔・失敗10選」を確認しておきましょう。
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後悔①アイランドキッチンで失敗
アイランドキッチンに憧れを抱いている人も多くいます。「注文住宅を建てるときの新築キッチンは絶対にアイランドキッチンがいい!」と、心に強く決めている人もいるようです。しかし憧れだけでアイランドキッチンを選択した人の多くが後悔をします。
経験者に学ぶ後悔・失敗ポイント
- リビングが狭くなった
- 収納がないから使いづらい
- キレイを維持するのに疲れた
アイランドキッチンには6畳程度の広さが必要です。一般的な対面キッチンの広さは4.5畳程度、広さがだいぶ異なります。間取り図面では20畳以上あったリビングダイニングキッチンが、アイランドキッチンにしたことで狭くなるかもしれません。広いアイランドキッチンがリビングを圧迫するのです。
またアイランドキッチンは、上部に収納がありません。収納できるスペースがないことで料理がしづらいと言った後悔の言葉も多く見られました。キッチン周りにいろいろと置かなければいけないのが不便と語る経験者もいます。
他にも「壁がないことから常にキレイの維持が必要」といった声も多く見られました。頭の中で思い描いていた理想と、住み始めてからの現実がマッチをしないことで後悔します。
アイランドキッチンに憧れる気持ちも理解ができますが、魅力的な部分しか見ていないことはありませんか?経験者が語る失敗ポイントを自分に当てはめてみましょう。少しでも「苦労しそう」と思える人は、一般的なキッチンがおすすめです。
後悔②カウンターキッチンで失敗
カウンターキッチンは、キッチンとダイニングの間にカウンターを設置したキッチンのことです。メリットもたくさんありますが、間取りによっては後悔をする経験者もいました。
経験者に学ぶ後悔・失敗ポイント
- 背もたれのない椅子に疲れる
- 調理の臭いがリビング中に広がる
リビングに広さを取れない狭小地に注文住宅を建てる場合は、いろいろと工夫が必要です。中にはリビングを広く利用するため、カウンターで食事をとるといった工夫をする人もいました。しかしカウンターにはある程度の高さが必要です。高さのあるカウンターで食事をするため、背もたれのない椅子など座り心地の悪い椅子を設置します。始めは珍しく楽しみながら食事をするようですが、毎日カウンターで食事をするのに飽き、座り心地の悪い椅子に後悔を口にするようです。
また、カウンターキッチンはリビング中に臭いが充満するといった声もよく聞かれます。間取りの設計には工夫が必要です。
もちろんカウンターキッチンにはメリットも多くあります。子育て中は子どもに目が届きやすいなど、重宝する声も多く見られますが後悔の声も見られました。設置をするときは、上記のような後悔もあることを知っておくことが大切です。
後悔③食洗器で失敗
食洗器は便利な機械です。家事の負担を軽減してくれる優れものですが、設置したことに後悔をする経験者もいます。
経験者に学ぶ後悔・失敗ポイント
- 洗い残しが多すぎてイライラする
- 面倒で使っていない
- 異臭がした
洗い残しが多すぎるという声が多く見られました。食洗器が完璧に洗浄してくれないといった不満の声が多く、利用をしなくなるそうです。また性格的に「放置」ができない人もいます。何時間後に完了するといった状況が気になって仕方がないそうです。食器棚にしまうことを考えると、自分で洗った方が早いと話す人もいます。出し入れが面倒と話す経験者もいました。
さらに、久しぶりに食洗器を開けたら異臭がしたので放置をしたという声も見られました。定期的に利用をしないと面倒なことになりそうです。
しかし本来の食洗器は便利な機械、重宝する人もいます。ただ安い食洗器を設置すると、性能が低いことから使わなくなるようです。もしキッチンに食洗器の設置を考えているのならば、価格を抑えず高性能なものを購入しましょう。低価格な食洗器を設置すると利用しなくなるかもしれません。性能を知ったうえで設置をすることが大切です。
後悔④キッチン家電の数で失敗
注文住宅での新しい生活を想像しただけでワクワクしませんか。新築キッチンでいろいろな家電を利用して、理想的な朝食を取りたいと考えている人もいることでしょう。理想的な朝食にはいろいろな家電が必要です。
- 電子レンジ
- コーヒーメーカー
- 炊飯器
- トースター
- IHヒーター
- ケトル
- ミキサー
他にも多くのキッチン家電が必要になる人もいます。お昼のお弁当をつくりながら朝食の準備をするのですから大変な作業です。しかし一気に利用したキッチン家電により次のような失敗に気が付きます。
経験者に学ぶ後悔・失敗ポイント
- 多くの家電を利用したらブレーカーが落ちる
- キッチンで利用できるコンセントの数が足りない
アンペアやコンセント数を気にせず新築キッチンを設置したことにより、多くの家電が利用できない状況に後悔をします。朝は忙しいので、効率良く作業をしたいものです。アンペアやコンセントの差し替えを気にしながらの調理は負担ではないでしょうか。朝からイライラすることで、子どもへ悪影響をもたらすかもしれません。
経験者の中には、理想どおりにはいかないと話す人もいました。失敗談を参考に、アンペアやコンセント数にも気を付けるようにしましょう。
後悔⑤キッチンパントリーで失敗
パントリーは、キッチンの近くに設置された収納スペースです。常温の食材を保管するのに便利な収納で、買い置きをした食材の保管に役立ちます。共働き世帯は毎日の買い物が大変です。パントリーを設置することで、効率の良い家事が実現します。
しかし、ただ設置をすれば良いという収納ではありません。こだわりのないパントリーにより後悔をする経験者も見られました。
経験者に学ぶ後悔・失敗ポイント
- 奥行がありすぎて奥にしまったものを利用しない
- 通気性が悪くカビが発生した
- 家事動線を意識していないパントリーに不満
パントリーの奥行がありすぎることで、一度置いたものを確認できないといった失敗談も多く見られました。他にもカビが発生したなど、湿気がたまりやすい場所への設置で後悔をする人もいます。家事動線を意識せず設置したことで、無駄な動きが多くなったという声も見られました。
パントリーの設置に関しては、事前に何を収納するかなどの検討が必要です。ただ設置をすればいいというスペースではありません。利用用途をしっかりと考えてから間取りに反映することをおすすめします。
後悔⑥冷蔵庫の開閉で失敗
冷蔵庫の設置場所に後悔をする経験者もいます。住み始めてから次のような状況に悩むようです。
経験者に学ぶ後悔・失敗ポイント
- 冷蔵庫付近が狭く、買い物袋をいったん置けるスペースがない
- 冷蔵庫の扉を開けるために回り込む動作が必要
- 冷蔵庫と電子レンジの扉がぶつかる
冷蔵庫を奥に設置したため、しまうためのスペースがないことから行ったり来たりするそうです。面倒な作業に後悔をします。また、冷蔵庫の扉が開けにくいといった声も多く見られました。レンジの扉とぶつかるケースもあるようです。
間取り図面を見たときは、冷蔵庫の位置に関しても想像をしなければいけません。家事動線に影響はないかなどの確認が必要です。冷蔵庫の開閉に関する失敗談は意外と多く見られました。後悔をしないためにも、冷蔵庫の位置に関しても、検討しておくことをおすすめします。
後悔⑦ゴミ置き場で失敗
ゴミの量や置き場の設置を考えていなかったために後悔をする経験者もいます。注文住宅で新築キッチンを考えるとき、ゴミ置き場に関して忘れる人もいるようです。考えておかなければ次のような後悔をします。
経験者に学ぶ後悔・失敗ポイント
- ゴミ置き場に十分なスペースを用意しなかった
- 生ごみの臭いが気になる
ゴミの分別ができるだけの十分なスペースを確保しなかったなど、置き場を持て余す経験者もいます。ゴミは最低でも「燃えるゴミ」「燃やせないゴミ」「資源ゴミ」に分けなければいけません。分けられるだけのスペースが必要です。また、生ごみの臭いが充満する時があるなどの声も多く見られました。ゴミ置き場に開閉できるスペースがあると臭いの問題も解決します。
注文住宅で新築キッチンを考えるとき、ゴミの問題を忘れる人が多くいるようです。あらかじめ、どのように保管するのかを考えておきましょう。
後悔⑧換気扇の位置で失敗
換気扇の位置で後悔をする人もいるようです。「コンロの上に設置するだけでしょ」と考えている人は、次のような失敗をするかもしれません。
経験者に学ぶ後悔・失敗ポイント
- 換気扇の設置位置が悪く隣に迷惑をかけた
- 換気扇が低くて頭をぶつける
換気扇の設置位置がわるく臭いで隣の人に迷惑をかけるかもしれません。「お互いさまでしょ」と思われるかもしれませんが、やはり後から注文住宅を建てた側が責められるのが一般的です。新築キッチンの位置によっては、料理の臭いで迷惑をかけます。
また、換気扇の高さで失敗をした経験者もいるようです。妻の身長ばかり気にしていた結果、キッチンに夫が立つと換気扇に頭をぶつけます。性能の良い換気扇は大きくなりがちです。大きさによっては、頭をぶつけることにつながるかもしれません。
換気扇の設置に関しても十分に注意が必要です。住宅密集地に注文住宅を建てる場合は、土地を見ながら設置場所で迷惑がかからないかの確認をしておきましょう。間取り図面だけでは気が付けない後悔が見られました。
後悔⑨シンクや水栓で失敗
新築キッチンのシンクや水栓で後悔をする人もいます。設備が選べるのならば、設置前にしっかりと検討することが大切です。次の点に注意をしましょう。
経験者に学ぶ後悔・失敗ポイント
- シンクが浅く水がハネ、床がビショビショになる
- 水栓が伸びるタイプだと野菜なども洗いやすかった
- タッチレス水栓を選んでおけば良かった
シンクが浅いキッチンもあります。浅いことで水ハネが酷く後悔をするようです。水栓も延びるようなタイプにしておけば利用がしやすかったという声が多く見られます。また、友人の家で見たタッチレス水栓がうらやましいといった声も見られました。泡の付いた手でも気兼ねなしに水を出すことができます。
シンクや水栓へのこだわりを忘れる人もいるようです。後悔をしている経験者もいます。新築キッチンを考えるときは、シンクや水栓にもこだわることが大切です。
後悔⑩IHクッキングヒーターで失敗
IHクッキングヒーターで後悔をする経験者も見られました。メリットも多くあるIHクッキングヒーターですが、失敗を口にする人もいるようです。
経験者に学ぶ後悔・失敗ポイント
- 土鍋やスーパーなどで売っているアルミ鍋が利用できない
- フランベができない
- 火が見えないことによる不安
利用ができない鍋もあります。また、料理にこだわりがある人の中には、フランベを実践する人もいるはずです。IHクッキングヒーターでフランベを行う場合は、マッチやチャッカマンなどを利用しなければいけません。料理に特別なこだわりを持っている人が、IHに後悔をするようです。
IHクッキングヒーターに関する失敗談の内容は特殊かもしれません。ガスコンロにこだわりを持っている人もいるはずです。後悔をしないためにもじっくりと検討されることをおすすめします。
まとめ
「経験者に学ぶ、注文住宅・新築キッチンの後悔・失敗10選」を解説しました。キッチンは家事をスムーズにするためにも、こだわりが必要な設備です。注文住宅で新築キッチンを設置するときは、実際の動きを想像しましょう。
想像をするときは、内容に漏れがあってはいけません。今回解説をした「経験者に学ぶ、注文住宅・新築キッチンの後悔・失敗10選」を参考に、いろいろな角度から検討されることをおすすめします。