間取りを決める時、トイレは後回しにされがちの設備です。後回しにしたことでトイレの位置に悩むことがあります。
悩んだとき「もうこれでいいや」と投げやりになった人は、後悔をする人です。トイレの位置に失敗をしてリフォームを依頼する人も少なくありません。住み始めてから後悔をしないためにも、トイレの位置に関する後悔ポイントを確認しておきましょう。
そこで今回は「注文住宅のトイレの後悔ポイント10選!失敗しない窓や間取りの工夫とは?」を解説します。注文住宅のトイレで悩んでいる人は参考にしてください。
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目次
注文住宅のトイレの後悔ポイント10選
プランの都合上、どうしてもトイレの位置が変更できない間取りもあります。
注文住宅を建てる際、別の優先順位が高ければトイレは後回しになるかもしれません。しかしトイレの優先順位を下げた結果、いろいろな後悔ポイントが生じます。
注文住宅におけるトイレの後悔ポイントを詳しく確認していきましょう。
リビング横にトイレの後悔ポイント
注文住宅の間取りで増えたのが、廊下のない住まいです。
トイレは廊下を挟んで設置する間取りが多くみられましたが、狭小住宅など工夫が必要な場合は廊下をなくします。結果、トイレの設置場所はおのずとリビング横になるわけです。しかし工夫をしなければ後悔をします。
後悔するポイント
- 音が気になる
- 臭いが気になる
- 落ち着かない
- 食事中の利用はしづらい
音や臭いの問題が気になります。また、用を足しているときにリビングの笑い声が聞こえると気になりませんか?小さい子どもならば問題ないかもしれませんが、10歳を過ぎれば気になりだすはずです。
失敗しない工夫
- リビングとトイレの間に扉など仕切りを設置
- トイレの前に洗面台を設置
- リビングの奥に設置
注文住宅の間取りで重要なのは、家族全員が利用しやすい設備であることです。音や気配が気になるトイレは使用に影響がでます。リビングとトイレの間にひとつ間を置くなど、できるだけ気にならない工夫を施すようにしましょう。
玄関横トイレの後悔ポイント
注文住宅の間取りでリビングの横にトイレを設置するのが気になる人は、玄関横を考えます。しかし玄関横も次のような後悔ポイントがあるようです。
後悔するポイント
- 来客時に利用ができない
- ドアを開けたらトイレが見えるつくりに後悔
- 使用しているときに来客されると落ち着かない
リビングは家族の存在が気になりましたが、玄関横は第三者の存在が気になります。最近は玄関で長話しをする人が減りましたが、配達などは増えました。用を足しているときに来客されると緊張します。
失敗しない工夫
- 間取り図面から、玄関ドアを開けたときにトイレが見えないかを確認する
- 見える場合は壁などを設置する
玄関からトイレが見えない工夫が必要です。
玄関から見えるのならば壁を設置してください。また、窓の設置も気になります。玄関に近いということは人が通りやすい位置に窓があり、音が聞かれるかもしれません。玄関横のトイレで外と隣接している場合は、窓の設置を止めておくべきです。
階段下トイレの後悔ポイント
注文住宅の間取りで階段下のトイレは人気の場所です。デッドスペースになりやすい場所にトイレを設置するのは一石二鳥とも言えます。しかし、後悔ポイントがあるので注意をしましょう。
後悔するポイント
- 圧迫感がある
- 天井が低く狭い
- 収納スペースの確保が難しい
- 寒い
一番の失敗は圧迫感です。座っても頭の部分に圧迫を感じます。天井が低く狭いので、背の高い人は使いづらいかもしれません。また、収納が設置できず後悔をします。
失敗しない工夫
- タンクレストイレの採用
- 壁埋込み型の収納を採用
- 壁紙は膨張色の白系に統一して心理効果を利用する
タンクレストイレの採用がおすすめです。収納も埋め込み型を採用することでスペースを増やします。壁紙は膨張色を利用して、心理的に大きく見せましょう。階段下のトイレは、工夫次第で問題が解決できる場所です。
脱衣所を通るトイレの後悔ポイント
脱衣所や洗面所を通らないとトイレに行けない注文住宅の間取りもよく見られます。音の問題がクリアできると思い採用する人が多くいますが、後悔ポイントもあるので注意をしましょう。
後悔するポイント
- 脱衣所を利用しているときに出入りができない
- トイレ使用中に誰かが入ってくると用が足せなくなる
想像してみましょう。父親がトイレの使用中です。中学生の娘が脱衣所を利用できるでしょうか。ほとんどの人が「できない」と答えるはずです。実は、脱衣所先のトイレは後悔をする人が多く、リフォーム依頼の多い間取りのひとつにあげられています。
失敗しない工夫
- 家族全員が使いやすい場所にトイレを設置する
- 動線を考える
子どもが小さいときは気にしないかもしれませんが、脱衣所を通るトイレの間取りはおすすめできません。注文住宅を建てるときは将来的にも大丈夫かを考えることが大切です。
狭いトイレの後悔ポイント
注文住宅の間取りでリビングにこだわる人が多くいます。しかし、リビングにこだわり過ぎたことでトイレを狭くする人もいるようです。リビングは大満足かもしれませんが、狭いトイレに後悔をします。
後悔するポイント
- 足をケガしたときの利用が難しい
- 年老いてからトイレの狭さに後悔
狭いトイレを気にしない人もいますが、ケガをしたときに失敗をしたと思います。動きづらく用を足すのも大変です。また年老いてから手すりがほしいと思っても設置するスペースがありません。
失敗しない工夫
- 十分な広さを確保する
- タンクレストイレを採用する
- 1坪から1.5坪をトイレのために確保する
できれば1坪以上のスペースは用意したいです。どうしても狭くなる場合は、タンクレストイレの採用をするなど、小さいトイレを上手に活用しましょう。
「一人暮らしのとき三点ユニットだったから広さは気にならない」と考える人もいますが、注文住宅は別と考えましょう。家族と一緒に暮らすと広いトイレが必要です。
トイレ収納に関する後悔ポイント
トイレをキレイに保ちたいのならば収納が必要です。しかし、トイレの収納に関しては、次のような失敗をする人がいます。
後悔するポイント
- 収納を設置せず、トイレ用品が出しっぱなし
- 便座に座った目の前の収納に頭をぶつける
- 収納が小さく、しまいたい物が収納できない
便利かもしれませんが、せっかくの注文住宅のトイレが何となく台無しです。トイレの収納で後悔をする人もいます。
失敗しない工夫
- 収納は必ず設置する
- 掃除用具も隠したいなど用途を考えた大きさにする
- 収納はタンクの上や手洗い場の下に設置する
トイレの収納は絶対に必要です。また収納に入れるものを考えてから設置をしましょう。掃除用具を隠したい人は大きめの収納が必要です。
ただし頭をぶつけない位置など、設置場所に関しては検討が必要、あれば良いという設備ではありません。収納にはこだわることをおすすめします。
寝室から遠いトイレの後悔ポイント
寝室から遠いトイレの間取りに失敗をしたと後悔をする人もいます。
後悔するポイント
- 寝不足になる
- 夜中のトイレが億劫
- 病気で辛いときは本当に大変
冬の夜中、トイレに行くのは絶対に避けたいと思いませんか?しかし我慢をすることで寝不足になるかもしれません。また風邪をひいたときのトイレも大変です。
失敗しない工夫
- 2階建ての注文住宅ならばトイレは2カ所設置する
- 全ての寝室から行きやすい場所に設置する
- 全ての部屋が暖まる床暖房を利用する
コストを考えトイレを1カ所にする人もいますが、全てのフロアにトイレは必要です。すべての寝室から行きやすい場所にトイレを設置しましょう。どうしても遠くなる場合は、床暖房などで家中を暖める方法もありますがコストがかかります。設置に関しては検討が必要です。
寝室から近いトイレの後悔ポイント
遠いことで失敗をするのならば近くに設置すれば良いと思われるかもしれませんが、寝室から近いトイレでも後悔をする人がいます。
後悔するポイント
- 夜中の静かさで用を足すのが気になる
- 流す音が気になる
夜中の静かな時間に用を足す状況を想像してみましょう。気にならない人もいますが、気になる人もいます。夜中にトイレを4回使用したことで、「うるさくて寝られない」と夫が妻に文句を言うなど、信じられない夫婦喧嘩も実際に起きているそうです。
失敗しない間取りの工夫
- 防音ドアの採用
- 流水音の静かな便器を採用
- 吸音材を採用
遠いよりは寝室に近い方が便利です。ただ近くに設置する場合は「音」の問題をできるだけ解消しておきましょう。静まり返ったときの流水音で起きる人もいます。できるだけ音漏れのしないトイレにするべきです。
トイレドアに関する後悔ポイント
トイレのドアで失敗をする人もいます。「ドアにまで気を付けるの?」と思われるかもしれませんが、後悔をしないためにもこだわりが必要です。
後悔するポイント
- 内開きドアでスリッパが置けない
- トイレ前が狭くドアが開きにくい
- トイレのドアと収納扉や寝室のドアがぶつかる
外開きはぶつかる危険があると考え内開きを採用する人もいますが、スリッパや敷いているものをずらすことでイライラするようです。
また、外開きにしたら開けにくいや他のドアがぶつかるなど、住んでから失敗に気が付くといった内容が多く見られます。ドアにもこだわりが必要です。
失敗しない工夫
- 引き戸を採用する
引き戸がすべての後悔ポイントを解決してくれます。ただし、引き戸は防音性能の低下や掃除が大変などのデメリットもあるので注意をしましょう。防音性能の高いドアを採用するなどプラスアルファの工夫が必要です。
トイレの設備に関する後悔ポイント
トイレの設備関係で次のような失敗をしたと話す人もいます。
後悔するポイント
- 洗面台を設置すればよかった
- 設置した2つのトイレの性能差により2階のトイレを使用しない
トイレに洗面台や鏡を設置すれば良かったという声も多く見られました。好みによりますが、忙しい朝にトイレで簡単なメイクができると便利と話す人もいます。
また以外に多かったのが、2つのトイレの性能差による利用頻度の違いです。1階のトイレは温水洗浄便座、しかし2階はノーマルトイレなので1階トイレを頻繁に利用します。寝室が2階にも関わらず、1階まで行く人もいるようです。良さを知ることで、ノーマルが利用したくなくなります。
失敗しない工夫
- 簡単な洗面ボウルでも十分なので設置をする
- トイレに性能差をつけない
利用時をイメージしたとき、トイレに洗面台が必要と思えば設置を検討しましょう。簡単な洗面ボウルでも十分です。またできればトイレに性能差を付けるのはおすすめしません。
注文住宅のトイレ窓で失敗しない為の工夫
トイレの窓は賛否両論です。設置をした方が良いという声もあれば、しない方が落ち着くといった声もあります。トイレの窓は住む人の考え方次第、何が正解かはありません。
トイレに窓を設置するメリット
- トイレが明るくなる
- 換気が良い
トイレに窓を設置するデメリット
- 音漏れが気になる
- 湿気により窓にカビが発生することもある
トイレに窓を設置したい人は、デメリットが気にならない工夫が必要です。
失敗しない工夫
- 隣家の位置を考慮する
- 通り沿いの窓は避ける
- 第三者が通らない庭に隣接してトイレを設置する
- 湿気対策を施す
トイレに窓を設置したい人は、周囲の環境を考えなければいけません。
また最終的にトイレの設置場所を決めたら周囲が気にならない位置だったという人は、湿気対策にだけ気を付けて窓を導入しましょう。窓は採光を取り入れてくれます。気持ちの良いトイレにする工夫のひとつです。
注文住宅のトイレの間取りで失敗しない為の工夫
色々と説明をしてきましが「じゃあ結局どこがいいの?」という声も聞こえてきそうです。後悔ポイントの中には真逆の内容もありました。真逆になる理由は、考え方が人によって違うことが原因です。
注文住宅のトイレの間取りで重要なのは、「家族全員での話し合い」と「住み始めてからのイメージをすること」、イメージにより問題点を箇条書きで上げていきます。書き出したら問題を解決するための工夫を施すだけです。
例えば寝室から近いと遠いは真逆ですが、どちらが自分たちに適しているかは家族にしかわかりません。相手の意見を尊重しながら話し合うことで、失敗をしない間取りに近づきます。
今回解説をした「注文住宅のトイレの後悔ポイント10選!失敗しない窓や間取りの工夫」は、話合いをするときのたたき台です。注文住宅におけるトイレの間取りを決めるときの参考にしてください。