注文住宅で家を建てた人の口コミをみると「玄関タイルに失敗した」といった声も多く見られます。後回しにする傾向が見られる玄関タイル、主に色選びで失敗をする人が多いようです。
玄関タイルは近くを通るだけの人でも目につきます。誰もが羨む注文住宅にしたいのならば、玄関タイルにもこだわらなければいけません。家の印象を大きく左右する重要なポイントです。
ただ、口コミを見ると「こだわらなかった結果の後悔」が多く見られます。玄関タイルで後悔をしないためにも、事前に失敗事例をたくさん確認しておきましょう。
そこで今回は「玄関タイルの失敗事例10選!特に色選びは後悔する可能性が高い?」について解説をします。色に関する後悔を中心に解説をするので、玄関タイルに悩まれている人は参考にしてください。
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目次
玄関タイルの失敗事例10選
玄関タイルの失敗事例を口コミから集めました。玄関タイルの失敗でよくある事例は次のとおりです。
- 明るい色を選んで失敗
- 暗い色を選んで失敗
- 複数の色を選んで失敗
- 営業マンのアドバイスを聞いて失敗
- 内外とのバランスに失敗
- 汚れが目立たないことだけを意識したら失敗
- 玄関タイルだけにこだわって失敗
- 掃除がしにくくて失敗
- サンプルだけで選んで失敗
- 玄関タイルを軽んじて失敗
詳しく紹介をします。
明るい色を選んで失敗
玄関タイルに明るい色を選んで失敗をする人もいます。玄関タイルで人気のある明るい色は「白」や「ベージュ」です。白やベージュは信頼感や清潔感を与えてくれます。室内の床や壁に明るい色を取り入れている場合は、相乗効果の得やすい色です。ただ残念ながら、失敗事例も多くみられました。
玄関タイルに明るい色を選んだ失敗事例
- 雨の日の翌日は泥汚れがひどい
- 傘立てをどかしたらサビが酷くてビックリ、メンテンスをしても落ちない
- 午後の照り返しによる反射が眩しくてつらい
白い玄関タイルの失敗事例で最も多くみられたのが汚れの問題です。雨の翌日に玄関を開けると、泥の足跡が付いたタイルにため息が出るといった口コミも見られました。白い玄関タイルに泥汚れは目立ちます。
また、サビについても後悔する口コミが多く見られました。ビニール傘の先がサビており玄関のタイルに付着していたなどの口コミもあります。白だから余計にサビが目立つそうです。
白は始まりや出発のイメージを与えてくれます。1日のスタートを気分よくするために白を選択するのは間違っていません。しかし、汚れが付いている玄関を見たら気分が落ちます。
暗い色を選んで失敗
玄関タイルに暗い色を選んで失敗する人も多くいます。玄関タイルで人気のある暗い色は「黒」や「ネイビー」です。暗い色は住まいに高級感と落ち着いた雰囲気を与えてくれます。室内の床の色とも合わせやすいのが特徴です。ただ残念ながら、失敗事例も多く見られました。
玄関タイルに暗い色を選んだ失敗事例
- 風が強い日は近くの公園から砂ぼこりが飛んでくるので、黒い色に白い砂ぼこりが目立って困る
- 2月~4月は花粉の汚れがひどい、雨が降ると水の流れによる汚れが目立つ
- 打ち合わせの時はわからなかったが完成を見たら玄関が狭く感じた
黒の玄関タイルに目立つ汚れは「砂ぼこり」や「花粉」です。黒で後悔をした人の口コミを見ると、砂や花粉の汚れに後悔する人の声が多くみられました。近くに学校や公園がある場所に家を建てる場合は注意が必要です。
花粉が極端に多い地域もあります。家を建てる付近に駐車している自動車を確認してみましょう。ワイパーに花粉がたまっていれば散布量が多い地域です。
また黒には縮小効果があります。実物を見たら想像よりも狭く感じたなど、広さへの失敗事例も多くみられました。玄関に狭いイメージが備わるのはよくありません。
白と同様に、汚れに関する失敗事例が多いようです。建てる場所の環境にも注意をしましょう。
複数の色を選んで失敗
複数の色を組み合わせることで、玄関をおしゃれに演出する人もいます。3色程度のタイルを上手に組み合わせることで、玄関に楽しさをもたらす方法です。一見楽しそうに見える方法ですが、失敗事例も見られました。
玄関タイルに複数の色を採用した失敗事例
- 玄関タイルの色がなかなか決まらなかったので複数の色を選択したが組み合わせが悪かった
- 実際に住み始めたらイメージと違う玄関にショック
- 想像と違いチカチカする玄関の配色に後悔しかありません
単色よりも複数色を採用する方がセンスを問われます。色の組み合わせに失敗すると、後悔をするかもしれません。
玄関タイルの色に悩んでいた人が、複数の色の提案を受けたことにテンションが上がったそうです。複数色なら何でもOKの状態になり配色を十分に検討しなかった結果、完成を見て失敗を確信したという口コミもありました。
複数の色の採用が悪いわけではありません。ただ複数の色を選択する場合は、より一層の確認が必要です。
営業マンのアドバイスを聞いて失敗
営業マンのアドバイスを聞いて失敗をしたという口コミも多く見られます。営業マンのアドバイスはあくまでも参考にとどめなければいけません。参考を聞いて検討したうえで決めないと失敗をします。
営業マンのアドバイスによる失敗事例
- 営業マンにグレーをすすめられ決めたが雰囲気にあっておらず後悔
- 「私のお客さまはグレーを選ぶケースが多い」という言葉を信じた私が愚かだった
営業マンが必ずしも正しい答えをくれるわけではありません。個人差はありますが、営業マンは無難な回答をする可能性が高いです。玄関タイルの色で無難な回答が「グレー」、教科書通りの回答だけを用意している営業マンもいます。
裏で次のようなやり取りがあるかもしれません。玄関タイルの色に悩まれているお客様を先輩に相談した結果、「一般的にはグレーが無難だよ」と回答を得ました。中途半端なやり取りにも関わらず、先輩から得た情報をそのままお客様に伝える営業マンもいます。
グレーは確かに無難ですが、和風の家やシックなカラーリングの家には向かない可能性が高いです。中途半端な言葉を信じたことで失敗をします。営業マンのアドバイスをうのみにせず確認することも大切です。
内外とのバランスに失敗
玄関タイルは内装と外装の両方に影響を与えます。外観から見えるのはもちろんのこと、玄関を開ければ、内装からも見える場所です。色やデザインはバランス良く考えなければいけません。バランスが悪いことで失敗をした口コミも見られました。
内外とのバランスに関する失敗事例
- 外観とマッチする色を選んだら内装との違和感が生じた
- 外観イメージを優先したら木質感がメインの室内とまったくあわない
玄関タイルの色を外観だけで決める人もいるようです。上記以外にも、外観を見て「うらやましい」と言ってくれた友人が玄関を開けたとたん声を失っていたという内容もありました。内外の違和感に言葉を失ったのかもしれません。
外観だけで決めると失敗をします。玄関タイルは内と外をつなげる場所ということを忘れてはいけません。
汚れが目立たないことだけを意識したら失敗
玄関タイルを選ぶとき、「汚れが目立たない」ことだけを目的にする人もいるようです。先ほど、汚れに関する失敗事例を紹介しました。しかし、汚れだけに注力をしたことで失敗をする事例もあります。
汚れだけを意識して決めた場合の失敗事例
- 汚れが気にならないのはテラコッタカラーと聞いたので採用したら、玄関タイルだけが目立って仕方ない
- 泥汚れが目立たないと言われ無難なグレーを選んだが、室内のイメージが損なわれ失敗
テラコッタカラーは、赤褐色のレンガのような色です。汚れが目立たない色で、玄関タイルにもよく利用されています。
「汚れが目立たない色はあるの」と相談すると、「テラコッタカラー」か「グレー」を紹介されるケースが多いです。紹介されたことで「汚れが目立たないならいいかな」と思い安易に決めると、外装と合わず後悔をするかもしれません。
玄関タイルだけにこだわって失敗
あまり注目されない玄関タイルですが、中には強いこだわりを持つ人もいます。イメージばかりが膨らみ、玄関タイルだけにこだわったことで失敗をしたといった口コミも見られました。
玄関タイルだけにこだわった結果生じた失敗事例
- 先輩の家の玄関タイルが魅力的だったので同じようにこだわったら外観のイメージと違った
- オシャレな玄関タイルと聞いてテラコッタを採用したが内装との統一感がなくなった
玄関タイルを決めるタイミングは、ほとんどの内容が決まってからのケースが多いです。内外装が決まっているにも関わらず、玄関タイルに格別なこだわりを持つと失敗をします。内外装のイメージと合わなくなるからです。
もし真似をしたい玄関タイルがあるのならば、玄関タイルに合う内外装を提案しておきましょう。最後にこだわりの強い提案をすると、失敗をする可能性が高まります。
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掃除がしにくくて失敗
玄関タイルは外からの汚れが持ち込まれる場所です。定期的な掃除をしなければいけません。しかし、ざらざらした外観タイルが多く掃除に支障がでます。汚れるのに掃除がしにくいことで失敗をするようです。
玄関タイルの掃除に関する失敗事例
- 質感の良い玄関タイルを選んだら掃除が大変だった
- 汚れが気になったので掃除をしたが凹凸が原因で全然キレイにならない
凹凸やざらざらしている玄関タイルを掃除する場合は、ブラシなどで念入りにこすらなければいけません。汚れを放置するとさらに大変です。こすってもなかなか落ちないので、体力を消耗します。
玄関掃除は大変というイメージが付くと、対処を億劫に感じ汚れが目立つ玄関が出来上がるのです。
サンプルだけで選んで失敗
サンプルだけで決めたことに後悔をする人の口コミが目立ちました。玄関タイルをサンプルだけで選ぶと失敗します。
玄関タイルをサンプルだけで選んだ失敗事例
- 実際に敷き詰められた玄関を見たら、サンプルからイメージしたものとだいぶ違う
- もっと濃いイメージがあったのに、実際に見たら薄くてイメージと違った
- 本当にサンプルと一緒なのと疑ったが、重ねてみると一緒だった
サンプルだけでイメージするのは難しいです。一枚の小さなタイルだけだと色が濃く見えます。敷き詰められた外観タイルの色は薄く感じ、イメージと違ったという失敗談が多いです。
「間違えていない?」と思いもらったサンプルで確認すると合っています。色の錯覚がイメージを変えてしまうのです。
玄関タイルを軽んじて失敗
玄関タイルを軽んじる人もいました。玄関タイルで大失敗はないだろうと思っている人もいます。しかし軽んじたことで後悔をした口コミも見られました。
玄関タイルを軽んじた失敗事例
- いろいろと住宅展示場を見てきたが玄関タイルに注目したことがないと最後に気がついた
- 何でもいいと妻に任せたら安易にツルツルの玄関タイルを採用、雨の日に滑って怖い
いろいろなモデルハウスを見学したが玄関タイルを詳しくみた記憶がないという口コミも多く見られました。間取りや外観に注視したことで、記憶に残っていない人もいるようです。
また妻に任せたら、掃除がしやすいからとツルツルのタイルを選ばれ後悔したという口コミもありました。任せたのですから妻に文句は言えません。
玄関タイルの失敗事例を参考に後悔しないためのコツを解説
玄関タイルの失敗事例10選から後悔しないためのコツを3つにまとめました。
ココがポイント
- 生活スタイルや周囲の環境を考えて色を決める
- サンプルだけで決定するのではなく、外観と内装をイメージしながら実際の玄関タイルを見学する
- 玄関タイルの掃除について担当者に良い方法を確認しておく
汚れたらすぐに掃除ができるなど、玄関の掃除に家族の協力が得やすいのならば明るい色でもOKです。周囲に学校や公園など砂ぼこりが発生しそうな場所がなければ暗い色を検討しましょう。生活スタイルや周囲の環境も玄関タイル選びには重要です。
またサンプルだけで決めず、実際の玄関を見学しましょう。サンプルだけで決めたことに後悔をする声も多くみられました。掃除の方法については、詳しい人に確認してから判断することをおすすめします。
まとめ
「玄関タイルの失敗事例10選!特に色選びは後悔する可能性が高い?」について解説をしました。失敗事例10選を見て「結局何が正解なの?」と思われた人もいることでしょう。色で後悔をした人の声を見ると、後悔をしていない色はありません。
「白」「グレー」「黒」など、どの色でも誰かしらが後悔をしています。つまり統一した正解の色はないということです。注文住宅を建てる場所、ライフスタイルなどから自分たちの答えを見つけなければ失敗します。
注文住宅はいろいろと決めることが多いので疲れるかもしれません。とくに玄関タイルは最後の大詰めです。最後まで気を抜かずイメージをしながら決めた人が失敗を防ぎます。注文住宅は最初から終わりまで楽しみながら決めることが大切です。