旗竿地の購入で悩まれている人はいませんか?路地の奥に有効宅地部分がある土地、敷地全体の形状が旗と竿に見えることから旗竿地と呼ばれています。都市部に多く見られ、比較的安く購入できるのが特徴です。都市部の土地を安く購入できることから検討される人も多くいます。
しかし、安いからといってすぐに購入を決断するのは早計です。呼び名が名づけられているということは、特殊な土地であることは間違いありません。特殊な土地は、住み始めてから後悔をするケースもあります。実際に旗竿地を購入し、注文住宅で建てた人の意見を確認しておくことが大切ではないでしょうか。
そこで今回は「旗竿地で後悔した?住んでみてわかったメリット・デメリット10選」を紹介します。旗竿地の購入を検討されている人は参考にしてください。
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目次
旗竿地に住んでみてわかったメリット・デメリット
「旗竿地で後悔した?住んでみてわかったメリット・デメリット10選」は次のとおりです。
- 希望のエリアと間取りがかなう
- 子どもの安全
- 奥なので静か
- 路地の工夫で楽しめる
- 日当りと風通しに影響がある
- 防犯面で不安もある
- 建築コストが高くなるケースがある
- 除雪作業が大変
- 買い物あとの持ち運びが大変
- 駐車場が使いにくい
詳しく解説をします。
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希望のエリアと間取りがかなう
旗竿地のおかげで、希望のエリアと間取りの両方が実現できたと話す人もいます。旗竿地のメリットは通常の土地より価格が安くなることです。「同じエリア」で「同じ広さ」の土地と比較をすると、約1割から3割程度安く購入ができます。
理想の土地探しは大変、学区などによりエリアが限定されていると一苦労です。理想的な土地が見つかったとしても予算オーバーしていることが多く購入ができません。またエリアは理想だが、狭小地といったケースもあります。実際に見学したら消火栓が近くにあるなど、問題があることもざらです。エリアと間取り、両方の希望をかなえるのは苦労します。
しかし旗竿地のおかげで両方かなったと話す人がいました。住んでみてからも後悔をしていません。路地部分の面積を算入したことで「建ぺい率」や「容積率」をクリア、3階建てが建てられたことで間取りの理想もかなったそうです。
土地の購入価格が安いといったメリットが希望をかなえてくれます。ただし、購入前に希望の注文住宅が建てられるかの確認は必要です。購入したあと難しいとなれば後悔をします。事前確認をすることが大切です。
子どもの安全
旗竿地のおかげで「子どもの安全が確保しやすい」といった口コミも多く見られました。子どもの安全が確保できるのはメリットです。
- 奥まっているので車が入ってこない
- 大きな通りまでの間に路地があるので「飛び出すな」と言える余裕がある
- 子どもが縄跳びなどで遊んでいても安全
住んでみてわかったことは、奥まった場所に住まいがあることのメリットです。子育てて不安なのが交通事故、車が自宅付近に侵入してこないので安全が確保できます。また、路地がワンクッションとなり声掛けもしやすくなるそうです。路地で遊ぶこともできます。
子どもにとって路地は安全確保に適した場所です。小さい子どもがいる家庭には大切なメリットではないでしょうか。
奥なので静か
住んでみて「とにかく静か」ということがわかったといった口コミも多く見られました。リビングで静かに過ごせるのはメリットです。ストレス解消にも役立ちます。旗竿地に建てた住まいが静かになる理由は次のとおりです。
- 奥まっているので車の通りがない
- 通行人がいないので声もしない
旗竿地は、周囲に建物がある土地です。車や通行人が発する騒音が最小減になります。
ただし、「静か」という口コミが多く見られましたが絶対に静かとは限りません。周囲に住む近所次第です。近所に生活音がうるさい人がいたなど、騒音問題があることを住んでみてわかったと話す人もいます。近所の住人次第では後悔をするかもしれません。旗竿地は静かという声を信じ、防音対策を何もしていないと苦労をします。
騒音は車だけではありません。住んでみないとわからないこともあります。後悔をしないためにも近所の確認や、ある程度の防音対策が必要です。
路地の工夫で楽しめる
路地の工夫が楽しいといった口コミも多く見られました。路地をいろいろと工夫している人が多くいます。例えば次のような工夫がありました。
- 花壇をつくったので毎日通るのが楽しい
- 路地を駐車場として利用できる
- 路地が長いのでちょっとした来客時ならば2台駐車ができる
路地をただの通り道とはせず、いろいろと活用をします。植えられた花が、通勤や通学時に安らぎをもたらすのです。幅が2m以上あるのならば、駐車場としても活用できます。有効宅地部分に駐車場を作らなくて済むので、延べ床面積が増えるのもメリットです。来客時の駐車スペースの確保もできます。
住んでみてから、路地でできることを探すのが楽しいと話す人もいました。ちょっとした工夫で毎日に彩りをプラスできるかもしれません。楽しみながら暮らせるのはメリットです。
日当りと風通しに影響がある
旗竿地の住まいで、日当りと風通しに後悔をしているといった口コミも見られました。住んでみたら日当りが悪く、昼間でもリビングが暗いといったデメリットがあるようです。しかし、日当りと風通しは建てる前の工夫で確保ができます。後悔をしないためにも、依頼をするハウスメーカーに次のような提案をしてもらいましょう。
- リビングに吹抜けを採用
- 2階リビングの採用
- 中庭の採用
旗竿地は周囲が囲まれているので、日当りと風通しの確保に苦労をします。最初に対策を講じておかないと後悔をするかもしれません。建てる時は周囲の建物が気にならなくても、住み始めてから建つこともあります。周囲の状況を見て、何かしら建つ予測がつくのならば、日当りと風通しの確保ができる間取りにしておくべきです。
防犯面で不安もある
旗竿地に建てた住まいは、防犯面に不安があることが住んでみてわかったと話す人もいました。防犯面に関して後悔をしている人もいます。周囲から目線が遮られているのはメリットですが、防犯面から見ればデメリットです。
- 空き巣に入られたことがある
- 路地に不審者がいて驚いた
上記のような口コミも見られました。犯人は周囲に人がいないことで作業がしやすいと考えるかもしれません。また、路地に同じ人が常に立っていることで「怖い」と感じることもあるようです。ちょうど住まいから目線が届かないところに人がいるのは、良い気がしません。不安を解消するには、防犯カメラの設置がおすすめです。気になる場所に複数台設置をしましょう。防犯カメラによって不審者が路地に立っていないかの確認ができます。
またホームセキュリティの採用もおすすめです。家族の安心には代えられません。旗竿地を購入するときは、防犯面を気にするべきです。死角が多い土地はメリットとデメリットの両方を持っています。あらかじめ防犯カメラやホームセキュリティのステッカーなどを、犯罪の抑止力として活用しておきましょう。
建築コストが高くなるケースがある
旗竿地は建築コストが高額になるケースもあります。住んでみてわかったことではなく、土地を急いで購入したことで後悔をするケースです。土地の価格が安いというメリットにより浮いた費用が、建築費がオーバーすることでデメリットに変わることもあります。旗竿地で建築コストが高くなる主な理由は次のとおりです。
- 路地が狭く重機が入らない
- 建築に人手が必要になり人件費がかかる
- 作業工程が多くなり、建築期間が長くなる
- 電線や水道管、ガス管の引き込みで費用がかかる
建築コストが高額になる理由は、人件費が関係してきます。路地幅が狭くトラックが入らないとなれば人が運ばなければいけません。小さいトラックを利用すると、輸送回数が増えることで別のコストが発生します。どちらにせよ、重機やトラックが入らないと大変です。人経費がかさみます。
また先ほど「2階リビング」や「吹き抜け」により日当りと風通しの確保と解説をしましたが、より良い間取りを提案してもらうためには優れた設計士への依頼が必要です。さらに、設計士の思いをカタチにできるハウスメーカーに依頼をしなければいけません。技術力の高い大手に依頼をすることで坪単価も上がります。
ただ土地にもよりますが、周囲が囲まれていることで外壁や外構にこだわる必要が無くなるといったメリットもあるようです。建築費のカットにつながります。
確認をせず旗竿地の購入をしたことで建築費に後悔する人もいるようです。購入をする前に、営業マンへの確認を怠らないようにしましょう。
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除雪作業が大変
路地の除雪作業の大変さが住んでみてわかったと話す人もいました。雪が降ったときの除雪作業に後悔をする口コミが多く見られます。雪がデメリットになるようです。
- 路地の日当りが悪く雪がとけない
- 雪かきをした後の、雪の置き場所に困る
- 雪かきが必要の範囲が広い
雪に関するデメリットは、建てる地域にもよります。地域によっては、天気予報で雪を見るたびに深いため息をつく人もいるようです。路地に関する除雪作業はすべて自分で行わなければいけません。日当りが悪いと雪がなかなかとけず、駐車場として利用をしている場合は邪魔になります。
雪が多い地域で建てる場合は、雪の運べる場所を確認しておきましょう。事前の対策が必要です。
買い物あとの持ち運びが大変
車で買い物をして帰ってきた後、室内への荷物の持ち込みが大変なことが住んでみてわかったという口コミが多くありました。路地に車を停めるので、住まいから離れています。食材の買い物をまとめている家庭には、大量に購入した食材の持ち運びが大変なようです。他にも後悔とまでは言えませんが、愚痴のような内容が見られました。
- 雨が降っているときの買い物は大変
- 子どもが小さいので夫がいないときの買い物は大変
- お米や水など、重たいものの購入は悩んでしまう
対応策として台車を購入した人もいるようです。車から家まで台車を利用して運ぶそうですが、やはり雨の日は面倒と書かれていました。また、大きな電化製品を購入したあとの持ち運びも大変です。
家を建てるときに、できるだけ家のそばまで車が近づけるような工夫が必要かもしれません。駐車場とリビングやキッチン、勝手口などのいずれかが隣接している家ならば、意外と楽に荷物を運べます。そう考えると、やはり駐車場から離れているのはデメリットではないでしょうか。何かしらの工夫が必要です。
駐車場が使いにくい
「駐車場が使いにくい」ことに、住んでみてからわかったといった口コミも見られました。2台以上の車を停める場合、大抵は縦列駐車をします。縦列駐車に慣れていない人には一苦労です。旗竿地での駐車に関しては次のようなデメリットもあります。
- 路地から車を出すとき左右の確認がしにくく不安、ドアもこすりそう
- 前の車を出さないと後ろの車に乗れない
- 夫がいないときに車を動かすのは不安
運転に自信がない人にとって、敷地の形にもよりますが駐車場に不安を抱える人も居るそうです。中には、冷蔵庫の購入で家の近くまで運搬車を入れるためマイカーを動かすとき、夫が不在で苦労したといった声もありました。ちょっと動かすだけでも不安といった声も見られます。幅がギリギリの路地に止める場合、運転席とは逆のドアを壁ギリギリまで寄せないといけない駐車場もあるようです。寄せるのが苦手な人もいます。車を利用するのが億劫になるかもしれません。
駐車場が使いにくいのは大きなデメリットです。「練習すれば」と話す人もいますが、どうしても苦手な人はいます。車を傷つけたことで夫婦ケンカが起きるかもしれません。駐車場で後悔をする人もいるようです。
まとめ
「旗竿地で後悔した?住んでみてわかったメリット・デメリット10選」を解説しました。旗竿地には価格が安くなるといったメリットがありますが、防犯面や近所など、住み始めてから後悔をすることも多々あります。購入をする前に、周辺環境のチェックをしておきましょう。
また建築基準法の制限により、希望の間取りが実現できない土地では意味がありません。周辺環境のチェックと合わせて、注文住宅メーカーへの確認も必要です。日当りと風通しの確保や、希望の間取りで建てられるのかを相談しましょう。旗竿地の購入は、2つの確認を済ませてからにするべきです。