夢や希望を詰め込みながら話し合って決めていきます。しかし話し合いを続けているとき、ふと不安を抱くことはありませんか?「本当にこの間取りでいいのかな?」と。
不安になる気持ちもわかります。なぜならば注文住宅を建てた人の中には、間取りに後悔をしている人がいるからです。住み始めてから「失敗した」と落胆する人がいます。後悔をしないためにも、ありがちな失敗を確認しておきましょう。
そこで今回は「注文住宅の間取りでありがちな失敗10選!後悔しない為の工夫とは?」を解説します。注文住宅メーカーに相談するときの参考にしてください。
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目次
注文住宅の間取りでありがちな失敗10選と後悔しないための工夫
注文住宅でありがちな失敗を知ることで、自分たちの間取りに足りないものがわかります。後悔をしないための工夫と合わせて確認をしていきましょう。
収納の間取りで失敗
収納での失敗はありがちです。「こうしておけば良かった」という後悔をよく聞きます。注文住宅の収納に関しては、主に次のような失敗があるようです。
後悔するポイント
- 収納が足りない、もしくは多すぎた
- 収納内部の使い勝手が悪く、奥のものが出せない
- 収納の位置が不便
- しまう物の大きさを考慮していなかったので使えない
- 収納の位置が高すぎて危険
収納が足りなくて失敗する人がいます。また、逆に多すぎて後悔する人もいるようです。利用しない収納スペースをリビングや一部屋増やすなど、もっと広々とした間取りにできたのでは?と後悔をします。
パンドリーに関しては、奥の食材が出しにくいといった内容もありがちな失敗です。ハンガーがかけられないといった失敗も見られました。季節ものの布団をしまう予定だったが、収納の大きさが足らず思い通りにならなかったという後悔もありがちな失敗です。
失敗しない工夫
- 家族の未来を予想して収納の数を決める
- 図面に長さを記入し、実際にどれくらいの広さか把握をする
- しまうものの大きさを事前に計っておく
- 間取りを見ながら生活動線を想像する
- 利用する人が高さなどで不便がないかを想像する
収納での失敗は上位にランクインします。「大は小を兼ねるし、とりあえずたくさんあれば失敗しない」と安易に考えている人はいませんか。メジャーを使いながら収納の大きさと位置を検討しましょう。
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騒音対策の足りない間取りで失敗
注文住宅の間取りで、騒音対策を考えない人は後悔をします。
ハウスメーカーの営業マンが言った「気密性と利用する素材の良さから騒音対策は問題ありません」の言葉を信じて後悔する人がいることを忘れないようにしましょう。騒音に対するありがちな失敗は次のとおりです。
後悔するポイント
- 子供部屋の真下をリビングにしたら足音がうるさい
- リビングの声が吹き抜けから家中に響く
- 寝室を道路側に設置して失敗
- トイレが寝室に近いので夜中の利用が気になる
子どもの足音は共同住宅でもトラブルに発展する問題です。小さい子どもの「かかと歩き」や「おもちゃを落とす音」などにより、常に騒音に悩まされるケースも考えられます。
また、リビングの吹き抜けが騒音問題を引き起こすのもありがちな失敗です。壁により共鳴することで2階にまで声が届きます。他にも、寝室に近いトイレの使用音が気になる人もいるようです。夜中の静かな時間帯は得に気になります。
失敗しない工夫
- 生活音、機械音、外部からの音、水回りの音など、問題が起きそうな音をピックアップ
- 音のトラブルが起きそうな場所を図面にチェック
- 昼間と夜中などライフスタイルを考慮して1階と2階の配置を決める
- 吹抜けの騒音問題を営業マンに相談する
騒音問題に後悔しない為の工夫は、「音の発生源の予想」と「イメージ」が大切です。間取り図面にチェックをし、自分たちのライフスタイルに合わせた工夫を見つけるようにしましょう。
コンセントの数やスイッチの位置が悪い間取りで失敗
注文住宅の間取りでありがちな失敗と言えばコンセントです。
便利な電化製品が増えた現代だからこそ、多くの人が後悔をします。スマホは1人に1台の時代になりました。コンセントの数も増やさなければ対応できません。ありがちな失敗は次のとおりです。
後悔するポイント
- ドアを開いたときスイッチが隠れる
- コンセントの位置が悪く延長コードが邪魔
- キッチンのコンセントが足らず調理に大変
- ペットでコンセントが心配
- コンセントの位置が悪く掃除が大変
ドアを開いたときにスイッチが隠れる間取りはありがちな失敗です。キッチンやリビングのコンセントが足らず後悔をする人もいます。
失敗しない工夫
- 家電の数と使う場所を具体的に想像してコンセントの位置と数を決める
- あらかじめペットを飼育する予定ならばコンセントの位置を高くする
- スイッチの場所が生活動線の邪魔をしていないかイメージする
ノートパソコンやスマホの充電など、昔よりも家電に依存する人が増えました。家電の利用頻度は人によって異なります。イメージすることで後悔をしない間取りにしましょう。
プライバシーへの配慮が足りない間取りで失敗
プライバシーの配慮でありがちな失敗をする人も多くいます。
後悔するポイント
- 玄関からリビングや洗面室などが見える
- リビングの窓が大きすぎて外から見えてしまう
- 脱衣所と洗面所が一緒なので来客時に洗濯物が見える
ドアがあるから大丈夫と思われるかもしれませんが、暮らしていると「ついうっかり」がよくおきます。
リビングや洗面所のドアを開けたまま玄関を開けるなどいつものことです。子どもが考えなしに開けることもあります。また開放的なリビングを求めた結果、外からの視線を気にする人もいるようです。
失敗しない工夫
- 間取り図面に周辺を書きこみ外からの目線を考える
- 玄関から見えるものをイメージする
- 通り沿いに面する位置にリビングの窓を設置する場合は外構などで目隠しを考える
- 洗面所の場所を別に設ける
夫婦が気にならなくても、子どもが成長したとき悩むかもしれません。将来的なことも踏まえながら、プライバシーに関する工夫を考えておくことが大切です。
生活動線が不便な間取りで失敗
生活動線は毎日のこと、不便な間取りで1カ月に何時間のタイムロスが発生しているかわかりません。1日5分のタイムロスが発生する生活動線の場合は1カ月で150分です。非常に大きな無駄が発生しています。
後悔するポイント
- スイッチの場所が悪く生活動線に支障がある
- キッチンから洗濯機に行くのにリビングを通るので面倒
- 玄関から2階に行けるので子どもの帰宅に気が付かない
- 朝はトイレや洗面が混んで困る
玄関や寝室のスイッチの位置が悪く、暗い中を動くのに後悔する人もいるようです。特に家事動線に関する失敗は多く見られました。キッチンから洗濯機への移動にリビングを通る間取りは不評です。
失敗しない工夫
- それぞれの行動を図面に書き込み重なる時間を書き出す
- 家事動線を中心に間取りを決める
生活動線は家族ごとに違うので自分たち家族の一人一人の動きを書き出し、行動パターンからより良い動線を見つけることが必要です。
吹抜けを取り入れた間取りで失敗
リビングの開放感が増す吹き抜け、メリットも多いですがありがちな失敗で後悔をする人もいます。
後悔するポイント
- 非常に寒いので暖房機器を頻繁に使うため電気代が高い
- 暖かい空気は上に行くのでクロスが汗をかき跡が残る
- 電球か変えにくい
- 掃除ができない
- 1階の音が2階まで響く
吹き抜けでありがちなのは電気代が高いといった失敗談です。
暖かい空気は上に行きます。吹き抜けの壁に暖かい空気が触れることで結露が発生し、クロスが劣化するかもしれません。暖めようとすればするほど被害が大きくなります。また掃除も高い位置で作業をするので危険です。解放感を求めた吹き抜けで後悔する人は多くいます。
失敗しない工夫
- 無理に吹き抜けを採用しない
- リビング階段を活用する
- 断熱性能と気密性能の高いハウスメーカーに依頼をする
吹き抜けに憧れている人もいるかもしれませんが、無理に採用するのはおすすめできません。どうしてもリビングに採光が取れない間取りならば、リビング階段にするなどして、ありがちな失敗を避ける工夫をしましょう。リビング階段ならば掃除や電球の交換もしやすくなります。
オープンキッチンを採用した間取りで失敗
オープンキッチンに憧れる人も多くいますが、失敗だったと後悔をする人もいます。
後悔するポイント
- 調理中の熱がリビング中に広がり暑い
- オープンキッチンが大きくて通路幅が以外に狭くなった
- 常に片付けておくので大変
- 調理中の油はねが気になる
- 壁や照明がベタベタになる
- シンクの水や調理の音でリビングに居てもテレビが聞こえない
壁などによる仕切りの無いキッチンが、リビングに大きな影響を与えます。熱や臭いがリビング中に広がるようです。また、オープンキッチンは常に見られているので、片付けが大変などの声も多く見られました。
失敗しない工夫
- 排気力が高い換気扇を採用する
- コンロの周辺だけでも壁を設置する
- 静音シンクの採用
リビングとキッチンの間にダイニングを設置して、縦長にするなど距離をとる間取りが有効です。
設計士に相談をして、音の問題が最小減になる間取りを提案してもらいましょう。性能の高い設備を採用することで、ありがちな失敗を避けることがだいぶできます。換気扇やエアコンなど広さにともなった機器を選択するのも、後悔をしないための工夫です。
寝室を熟考しなかった間取りで失敗
寝室の位置を最後に決めたことで、結果的に失敗をする人が多くいます。リビングなどには強いこだわりを持ちますが、寝室は寝るだけという考え方が強く熟考しない人も多いようです。
後悔するポイント
- 道路側の寝室は寝られない
- 夜中にトイレを流す音がうるさい
- 夜に2階のお風呂を利用されると排水音がうるさい
寝室でありがちな失敗は、音に関する問題です。水回りや道路などの騒音で寝られないといった後悔が多く見られました。安易に「大丈夫でしょ」と甘く考えていたなどの声もあり、間取り検討時にすんなり決める人もいるようです。
失敗しない工夫
- 寝室と水回りは離す(隣接はもちろんのこと、上下で同じ位置にならないよう工夫をする)
- 水回りが隣接する場合は収納などで間をとる
- 防音性能を高める
「寝るだけの場所だから」と思わず、後悔しない為の工夫を施すようにしましょう。
余計な部屋を提案した間取りで失敗
使うあてのない部屋をつくるのもありがちな失敗です。
「部屋はいくつあっても邪魔にならない」と考えている人もいますが、利用をしない部屋をつくるほど無駄なものはありません。「余裕を持ちたい」といった考え方を持っている人によく見られる提案です。
「自由に使える部屋があったら便利でしょ」と言われる人もいますが、本当にそうでしょうか。使わない部屋がリビングや寝室を圧迫します。もっと開放感のある間取りにできたはずです。
失敗しない工夫
- 部屋の数は使用用途に合わせて考える
- 不要な部屋は増やさない
- 可変式の間取りにする
いつの間にか「ものを捨てられない人」になるかもしれません。余分なスペースが家を汚します。
余裕を持ちたいと考えている人は、可変式の間取りを採用しましょう。部屋が必要になったとき、対応できる間取りにしておくと便利です。
玄関の狭い間取りで失敗
玄関は通り抜けるだけの場と考えている人もいるようです。玄関を狭くしてでもリビングを広くしたいと考えた人が後悔をします。玄関を狭くするのもありがちな失敗です。
後悔するポイント
- 狭くて靴が溢れた玄関を見ると嫌になる
- 玄関に採光がなく昼でも暗い
- 玄関収納が小さいので子どもの部活道具の置き場がない
玄関の広さが足りないことで、イライラする人もいるようです。子どもが野球などを始めることで、玄関がさらに狭くなるケースもあります。採光が取れず、昼間でも暗い玄関はなんとなく運気が悪そうです。
失敗しない工夫
- 玄関は家族の人数で広さを考える
- 玄関に窓を設置することで採光を入れる
- 玄関にも収納スペースを設ける
「通るだけの場所」という考え方はありがちな失敗を生みます。子どもが成長をすると、玄関に置くものも増えるかもしれません。収納などにより対応できる工夫が必要です。
まとめ
「注文住宅の間取りでありがちな失敗10選!後悔しない為の工夫とは?」を解説しました。
間取りでどうしてもかなえたい希望がある人は、それだけに集中しがちです。ひとつに集中したことで、ありがちな失敗をします。後悔をしない為にも生活をイメージすることが大切です。
イメージをより鮮明にするためにも、いろいろな失敗談を参考にしましょう。
今回の「注文住宅の間取りでありがちな失敗10選」を参考にすれば、ある程度の失敗は避けられます。多くの人の意見を取り入れることで、後悔のしない間取りに近づくはずです。