リビング階段の採用で悩まれている人はいませんか?「リビング階段がある家が夢だった」と語る人もいます。オシャレで見た目も良く、メリットがたくさんある間取りです。
しかし、リビング階段を採用した人の中には「失敗だった」と後悔をする人もいます。リビング階段の設置を検討している人は、後悔をしないためにも失敗談を確認しておくべきです。経験者の意見を参考にして、より良いリビング階段を設置しましょう。
そこで今回は「リビング階段の後悔・失敗10選!音や臭いの問題ってあるの?」を解説します。参考にしてください。
-
リビング階段のある家のメリットとデメリット10選!音やプライバシーの問題は?
マドコリビング階段のある家のメリットとデメリット10選を解説 リビング階段のある家は、人気の間取りのひとつです。最近は取り入れる人が多くいます。しかし「人気だからという理由 ...
続きを見る
目次
リビング階段の魅力
後悔・失敗10選を確認する前に、リビング階段のメリットを確認しておきましょう。
リビング階段のメリット
- 子どもの出入りが把握できる
- 1階から2階にいる子どもたちに声をかけられる
- 狭小地でもがリビング階段の採用により余裕がうまる
- 採光が取れる
- リビングがオシャレになる
リビング階段は「家族とのコミュニケーション」「スペースの有効活用」「デザイン性の高さ」などに定評がある魅力的な間取りです。しかし残念ながらメリットが後悔や失敗につながることもあります。
-
新築の間取りは成功例から学ぼう!絶対におすすめしたい成功事例10選の紹介
間取りに悩んでいる人はいませんか?家族全員の意見を聞きながら、あれもこれもと考えているうちに「もう訳が分からない!」と投げ出したくなる人もいます。少しでも良くしたいという気持ちが、自分を ...
続きを見る
リビング階段の後悔・失敗10選!
「リビング階段の後悔・失敗10選」は次のとおりです。
- 寒くて後悔
- 音が筒抜けで後悔
- 臭いが2階まで充満して後悔
- 意外に狭くて後悔
- 子どもの友達の来客時に後悔
- 2階が丸見えで後悔
- 予算オーバーで後悔
- リビングにお客さんがいると自由度が下がるので後悔
- 見た目が悪くなって後悔
- 将来的な後悔
詳しく解説をしていきます。
寒くて後悔
リビング階段で良く聞く失敗談は「寒くて後悔した」です。リビング階段はリビングに開放感を生みます。部屋を広くするための開放感が、エアコンの効果を下げるのです。
失敗談
- 1階が暖まるまで時間がかかる
- エアコンだけでなく全館空調にすれば良かった
- リビング階段と吹き抜けで寒い
階段の横に壁を設置しないオープン階段と吹き抜けを合わせたリビング階段を検討している人は、特に寒さ対策を講じておくべきです。オシャレで解放感のあるリビングになりますが、エアコンが暖めた空気は上にいくのでリビングがなかなか暖まりません。全館空調や、断熱性能が高い住まいを建ててくれるハウスメーカーに依頼をするなど、事前の対策が必要です。
-
ハウスメーカーの選び方ポイント10選!予算内で理想の家を建てるためのコツ
家を建てるのは、人生の中でも上位を争う大きなイベントです。それだけに、失敗はしたくありません。重要なのは、どのハウスメーカーに依頼をするかです。家族の理想をかなえてくれるハウスメーカーに出会いたい!と ...
続きを見る
音が筒抜けで後悔
リビング階段は音の問題で失敗する人もいます。音が筒抜けでプライベート空間を保つのが難しい間取りです。
失敗談
- リビングの音が気になって勉強ができない
- 夜中にお風呂に入られるとうるさくて眠れない
- 子どもたちが2階で遊ぶと音が響く
- ペットの鳴き声が異様に響く
リビング階段に音の問題は付きものです。後悔する声が多く見られます。リビング階段のデメリットである「寒さ」に対し高断熱高気密で対策を講じると、さらに音が響くかもしれません。壁に反響しながら2階まで音が響きます。1階にいるペットの鳴き声は、2階の方がうるさくなるかもしれません。
勤務時間に泊まりがある人にとって音は死活問題です。子どもと昼夜が逆の生活になる可能性がある人は、防音対策を考えておきましょう。せっかくの注文住宅でイライラしたくはありません。
臭いが2階まで充満して後悔
リビング階段で臭いの問題を上げる人もいます。キッチンで調理する臭いが家中に広まることもあるようです。
失敗談
- 焼き魚の臭いが家中に広まって失敗
- 焼き肉をしたあとの翌朝に広がっている臭いが気持ち悪い
- 生ごみの悪臭が2階まで臭う
性能の良い換気扇を設置することである程度は防げます。また生ごみの処理を毎日すれば問題ありません。ただ仕事と家事を両立させている人には大変です。「ついうっかり」で、家中が臭くなるかもしれません。
キッチンで調理をしない夕飯もあります。「焼き肉」や「お鍋」です。換気扇が利用できないことから、臭いが2階まで充満します。食べているときは気になりませんが翌朝、寝室から廊下にでたとき「くさい」と思うかもしれません。
音や臭いの問題は、リビング階段にドアや壁を設置することで防げます。すべてのリビング階段で生じる後悔ではありません。ただ、開放的なリビング階段を採用したい人は注意が必要です。
-
注文住宅・新築キッチンの後悔10選!経験者に学ぶ失敗しない方法
注文住宅で新築を建てるときは、キッチンへのこだわりも重要です。料理は毎日効率よく、楽しみながらつくりたいと思いませんか? マドコ毎日行う家事だけに、キッチンの使い心地にはこ ...
続きを見る
意外に狭くて後悔
間取り図面だけでは読み取れず、住み始めてからリビングが狭いことに気づく人もいます。中央に設置されたリビング階段が圧迫をするかもしれません。
失敗談
- リビング階段が邪魔でダイニングテーブルが置けない
- 子どもが大きくなったのでリビングがますます狭くなった
「リビング階段を絶対採用したい!」と考えている人に、よく見られる後悔です。オシャレなリビング階段を設置したことで、家具の配置が難しくなります。失敗した人の中には、ダイニングテーブルが置けずリビングテーブルで食事をとっていると話す人もいました。食事をするダイニングテーブルと、くつろぐためのリビングテーブルを別にしたかったのにと後悔をしています。
リビング階段は、設置場所次第で狭くなるかもしれません。図面を見ながら家具の配置を検討しておきましょう。住み始めてから狭いと感じないかの確認が必要です。
子どもの友達の来客時に後悔
1階がリビング、2階に子供部屋の間取りで後悔をする人もいます。子どもの友達が来た時、2階に行くためには必ずリビングを通らなければいけません。リビングを通られることで後悔をする人もいるようです。
失敗談
- せっかくの休日に子どもの友達が来るとリビングでゆっくりできない
- リビングをキレイに保つため、汚く使う子どもにイライラしてしまう
- 昼に食べたカップラーメンを見られて恥ずかしい
リビングには家族のプライベートがあります。昼に食べた物の内容によっては恥ずかしいかもしれません。親によってはカップラーメンを禁止している人もいます。「〇〇君の家はカップラーメンをお母さんが食べていたよ、僕も食べたい」と話されてしまったら恥ずかしいです。
プライベートを維持するため子どもと「急に友達を連れてこない」ことを約束をしても、必ず守るとは限りません。子どもは約束を忘れ、急に友達を連れてきます。ならばリビングを常にキレイにしておこうと躍起になり汚す子どもに対しイライラするのです。
子どもが友達と仲良くすることを阻みたくはありません。しかし、プライベートが漏れる心配をする人もいます。リビング階段の設置に際し「リビングが見られる回数が増える」ということを見落としている人は、あらかじめ覚悟をしておきましょう。住み始めてから後悔する人が多くいます。
-
子供部屋の最適な広さは?部屋の大きさを決めるための10つのポイント
注文住宅の間取りで、子供部屋の最適な広さを悩んでいる人はいませんか?多くの人が自分の子供の頃を思い出し、最適な広さを模索するはずです。「兄弟と一緒で嫌だった」「兄の方が広い子供部屋だった ...
続きを見る
2階が丸見えで後悔
オープン階段と吹き抜けを採用している場合、リビングから2階が丸見えになるかもしれません。2階のプライバシーを守るのが大変です。
失敗談
- リビングにお客さんがいるときは2階のトイレも利用しづらい
- 夫の同僚が家に来た時、2階をちらちら見ているのが気になる
- 2階寝室のドアが開いていることに気づいたが、閉めに行くタイミングが難しい
先ほど音の問題を解説しましたが、2階でトイレを利用すると音が1階まで聞こえる間取りもあります。トイレを使用した音が聞かれるのは何となく嫌なものです。
寝室のドアが開いていて失敗したという声もありました。閉めに行くことでお客様に圧力がかかるのでは?と、気を使った人もいるようです。考えすぎかもしれませんが、気持ちはよくわかります。
2階が丸見えの間取りで後悔をするかもしれません。間取り図面から、来客時でもプライバシーが保てるかなどの確認をしておきましょう。
予算オーバーで後悔
リビング階段の採用でこんなにも高額になるとは思わなかったと後悔をする人もいました。失敗をしないための対策を講じることで、坪単価がどんどん上がるかもしれません。
ココに注意
- 優れた「外張り断熱」の採用
- 優れた断熱材を厚く利用する
- 全館空調の採用
- 電気代を安くするため太陽光発電を採用
リビング階段のデメリットを防ぐため、いろいろなオプションをプラスします。結果、坪単価が大幅にアップしたと失敗談を話す人もいました。オシャレなリビング階段を設置するために、優れた設計士に頼んだことで価格が上がった人もいるようです。
無理して建てた人の中には、生活を切り詰める人もいます。趣味や旅行をせず、予定よりも高くなった住宅ローンを返済し続ける生活に限界を迎えるかもしれません。
リビング階段により価格が高くなることはよくあります。当初予定していた予算をオーバーしたときは、無理をしてはいけません。後悔をしないためにも、予算的に無理だと思ったらあきらめることも大切です。
-
注文住宅のコストダウンのコツ10選!予算オーバーしないための方法
マドコ「注文住宅のコストダウンのコツ10選」を解説 注文住宅とは、間取りなどをある程度自由に設計できる家のことです。どこのハウスメーカーも力を入れていることから、「注文住宅」で建てる人が ...
続きを見る
リビングにお客さんがいると自由度が下がるので後悔
リビングにお客さんがきていると自由度が下がるといった後悔も多く見られました。
失敗談
- 外にいる子どもからお客さんが帰ったら連絡頂戴と言われた
- リビングにお客さんがいると挨拶が面倒
- 喉が渇いたときでも我慢するしかない
親が呼んだしつこいお客さんに対し、子どもが嫌な思いをするようです。リビングを通るときに挨拶をするのが面倒と思う子どももいます。「お客さんが帰ったら連絡頂戴」は難しい問題です。親からすれば「なんで?」と思われるかもしれませんが、面倒な大人に絡まれた経験があると挨拶をするだけでも嫌といった想いが優先します。親が理解できないと、口喧嘩に発展するかもしれません。リビングを通らず2階の子供部屋にいける間取りならば問題は発生しませんでした。
家族でない第三者が家にいるときのリビング階段はデメリットです。お客さんを呼ぶのが好きな人は、一緒に暮らす家族が不便を強いられる可能性があります。リビング階段の設置は、家族で話し合ってから決めるべきです。
見た目が悪くなって後悔
「寒い」「音」「臭い」などで失敗をした人が、できるだけ改善しようとした結果、リビング階段の見た目が悪くなったと後悔をする人もいました。
失敗談
- リビング階段にロールカーテンを付けたら違和感がある
- リビング階段に設置したロールカーテンを見て友人に笑われた
- 後付けのアコーディオンカーテンがダサい
音や臭いの問題を何とか解消しようと努力をしたが見た目が悪くなり後悔をするようです。後付けは色合いや大きさを厳選しなければ失敗します。お客さんも「後から付けた」と簡単に見抜くかもしれません。デザインに違和感があれば笑われることもあります。
何とかしようと考え抜いた結果、家族からも不評だと頭にくると思いませんか?「もういい」と怒る気持ちも理解ができます。お互いに気まずくなるかもしれません。リビング階段なんて設置しなければ良かったと後悔をします。後付けて何かを設置するときは、家族と話し合ってから決めるようにしましょう。全員で話し合うことでより良い案が見つかるかもしれません。全員で話し合うことが大切です。
将来的な後悔
子どもたちが大きくなった頃にリビング階段を後悔する人もいます。リビング階段を選んだ理由に、「子どもの出入りを把握するため」と話す人もいました。しかし子どもが大きくなってから次のような後悔をします。
失敗談
- オープン階段が怖くなってきた
- 踊り場の無い直線階段が年を追うごとに怖くなってきた
- なぜ「らせん階段」を採用したのか?年老いてから後悔してきた
目的が子どものことだけの家族は、年老いてから後悔するかもしれません。オシャレなリビング階段が恥ずかしいと言った声も見られました。長年暮らす家だからこそ、将来を考えておく必要があります。子どもはいずれ大きくなり、独立するかもしれません。リビング階段を設置するときは、将来も視野に入れて検討をするようにしましょう。
まとめ
「リビング階段の後悔・失敗10選!音や臭いの問題ってあるの?」を解説しました。リビング階段は魅力的な間取りです。しかし、住み始めてから後悔をする人もいます。子どもの成長を見守るためにも採用をしたい間取りですが、何も考えずに設置をすると失敗する可能性が高いです。
リビング階段で後悔をしないためにも、高性能の住まいを建てるハウスメーカーに依頼をしましょう。断熱性や耐震性に優れていないと不安です。
また、リビング階段の採用を決定るすときは家族でよく話し合うようにしましょう。ライフスタイルによっては、メリットがデメリットになることもあります。より良い暮らしを実現させるためにも、住み始めてからをイメージしながら話し合うことが大切です。