「戸建てで2階にお風呂ってあり?」と興味を持っている人はいませんか?戸建ての場合、お風呂は1階にあるイメージが持てます。
しかし、大手ハウスメーカーが販売する規格住宅でも2階にお風呂を設置する間取りが増えました。
2階にお風呂が規格住宅に増えたということは、需要があることを意味します。2階にお風呂を希望する人が増えたのですから、興味がわくのも当然です。しかし、本当に2階にお風呂ってありなのでしょうか。
そこで今回は「2階にお風呂ってあり?メリット&デメリット10選!!」を解説します。2階にお風呂のメリットとデメリットを確認して、決断するときの参考にしてください。
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目次
2階にお風呂のメリット&デメリット10選!!
2階にお風呂のメリット&デメリットを5選ずつ、計10選を紹介します。
「2階にお風呂のメリット」
- 洗濯動線がスムーズになる
- 1階のリビングが広くなる
- お風呂の窓が開けやすい
- プライベート空間である浴室が見られない
- お風呂から上がったらすぐに寝室へ行ける
「2階にお風呂のデメリット」
- 1階の天井が低くなることがある
- シャワーの水圧に問題が生じることがある
- 設置費用は1階より高くなる
- 泥だらけで2階まで上がる
- 2階にお風呂を設置することで将来に不安
今回解説をするメリット&デメリットは、1階にリビング、2階にお風呂や寝室を設置した場合の間取りです。詳しく解説していきます。
メリット①洗濯動線がスムーズになる
2階にお風呂を設置すると、「洗濯動線がスムーズになる」というメリットがうまれます。お風呂を2階にするのですから、脱衣所も必然的に2階です。2階のベランダに洗濯物を干す人は、階段の上り下りがなくなります。
共働きで毎日の家事を少しでも楽にしたいと考えている人におすすめです。子どもが大きいと洗濯の回数も増えます。1階から2階のへの移動回数も増えるのです。
- 着ている服を2階で脱ぐ
- 2階の脱衣所で洗濯機を回す
- 2階のベランダで干す
- 夕方に取り込んでたたみ、寝室にしまう
一連の流れに1階が出てきません。上下の移動がなくなり動線をスムーズにするだけで、1日5分は短縮ができます。
「1日たった5分?」と思われるかもしれませんが、1カ月でトータル150分の時間が短縮できると考えましょう。2時間以上も時間がうきます。家事の短縮はこういった小さいことからの積み重ねです。
2階にお風呂を設置することで洗濯動線がスムーズにしやすくなり、家事の時間が短縮されるのです。家事を行う者からすれば素晴らしいメリットと言えます。
メリット②1階のリビングが広くなる
2階にお風呂を設置することで、1階に余裕が生まれリビングが広くできます。お風呂と脱衣所のスペースがリビングにプラスできるのです。リビングが広くなると、次のようなメリットがうまれます。
ココがメリット
- 家の中の開放感が高くなり気持ちが良い
- 風通しの良いリビングになる
- 「居たい」と思えるリビングは家族が集まりやすい
- 友達が招待しやすくなる
- 自分の好きな家具が選びやすく配置も自由
間取りをリビング中心に考える人が多くいます。寝室は寝るだけの場所、リビングはくつろぐことができる場です。寝室とは違った方法で、ストレスフリーの状態を目指せます。ストレス過多の現代にとっては、非常に重要な注目するべき場所です。
2階にお風呂を設置することで、住まいにとって重要な役割を担うリビングの自由度が上がります。広々としたリビングに家族が集まれば、日ごろのストレスも吹き飛ぶはずです。
メリット③お風呂の窓が開けやすい
2階にお風呂を設置することで、窓が開けやすくなるというメリットができます。もちろんとなりとの距離にもよりますが、1階よりは抵抗がありません。お風呂の窓が開けられるメリットは次のとおりです。
ココがメリット
- 窓を開けることで効率良く換気ができる
- 浴室乾燥機を利用しなくて済むので電気代の削減になる
- 入浴中に窓を開けると気持ちがよい
お風呂の換気は重要です。1度カビが繁殖すると掃除が大変、年末の大掃除だけでは落とせません。換気をよくすることで、カビの発生を防げます。
さらに入浴中に窓を開けられる気持ちのよさは、何とも言えません。
2階にお風呂を設置することで、カビを抑え気持ちのよい入浴が実現するのです。ありがたいメリットではないでしょうか。窓が開けやすくすることで、浴室によい効果が得られます。
メリット④プライベート空間である浴室が見られない
2階にお風呂と寝室を設置することで、プライベート空間が来客時に見られないというメリットがうまれます。
浴室と寝室はプライベート空間です。仲の良い友達であっても、見られたくない場所ではないでしょうか。1階にリビングがあるので、お客様を招いても2階に上がらせることはありません。プライベート空間を守ることができるのです。
メリット⑤お風呂から上がったらすぐに寝室へ行ける
1日働いて疲れたあと、お風呂から上がったらすぐに寝室へ行けるのはメリットです。特に冬場は体を冷ますことなく布団に入れます。体をサッパリさせたあと、すぐに寝られるのは気分が最高です。
また結婚後、相手の親と同居しながら生活をしている人は、メリットが増えます。
お風呂から上がった後、リビングでお酒を飲むのも気が引けます。気が引ける人は寝室に飲み物を持ち込むことで、気兼ねなくゆっくりとお酒を楽しむことができるのです。家族構成によって生活に気を使われている人は、これ以上のメリットはありません。
お風呂から上がったらすぐに寝室にけるのはメリットです。気持ちのよい状態で眠りにつくことができます。
デメリット①1階の天井が低くなることがある
2階にお風呂の間取りを依頼するハウスメーカーによっては、1階の天井が低くなることもあります。1階の天井が低くなるのは、リビングの開放感が損なわれるのでデメリットです。
1階の天井が低くなる理由は、天井内に必要となる配管スペースを配置するためなので、絶対になくすことはできません。絶対に必要な配管スペースが1階の天井を下げてしまいます。下げない主な方法は次のとおりです。
- 脱衣所の床と浴室に配管スペース分の段差をつくる
- 開放感が失われないほどの階高を確保する
- 横引き配管を採用して壁の中に入れる
脱衣所と浴室の段差はおすすめできません。年配者が転倒をする原因のひとつです。お風呂で暖まった頭と体が、少しの段差で転倒を引き起こします。
バリアフリーからは遠く離れた考え方です。
天井を低くしないためにできることは、天井を高くできるハウスメーカーに依頼をすること、優れた工法により天井の高さをウリにするハウスメーカーが増えました。十分な高さを確保できれば気になりません。
2階にお風呂を依頼するときは、1階の天井高に注意をしましょう。営業マンへの事前確認が必要です。
デメリット②シャワーの水圧に問題が生じることがある
2階にお風呂を設置することで、シャワーの水圧が弱くなることもあるようです。
水圧の弱いシャワーを利用したことはありますか?頭を洗っていても、シャンプーがしっかりと落とせているか気になります。体も洗った気がしません。水圧が弱いことでイライラすることもあります。水圧に問題が生じるのはデメリットです。
ポイント
給湯器を2階に設置すれば問題が解消できますが、重量のある設備なのであまりおすすめできません。できれば高圧給湯機を1階に配置する方法で、デメリットを解消しましょう。
水圧は、ある日とつぜん弱まることがあります。住み始めてからでないと判断が難しいのが問題です。2階にお風呂を設置する場合は、水圧に関する対策をしておきましょう。
デメリット③設置費用は1階より高くなる
2階のお風呂は、1階に設置するよりも費用がかかります。費用が高くなるのはデメリットです。主に次の点に関して追加費用がかかります。
ココがデメリット
- 2階に十分な水量を確保するために太い配管が必要
- 万が一の漏水を防ぐシートを張る
どれも数万円程度で済みますが、費用は1階に設置するよりも確実に上がります。また、先ほど解説したデメリットである「天井の高さ」や「水圧」の問題を解消するにも費用がかかるかもしれません。
天井の高さをウリにしている大手ハウスメーカーの多くは、坪単価が高額です。トータルで金額が上がるかもしれません。高圧給湯機も通常よりは割高です。
デメリットを抑えようとすれば、費用が高くなります。もし浴室が壊れ交換となれば工事も大変です。工事費も割高になるかもしれません。設置費用が高くなるデメリットを考えておきましょう。
デメリット④泥だらけで2階まで上がる
泥だらけで帰ってきた子どもが、そのままで2階に上がるのはデメリットです。1階に浴室があれば、汚れる被害は1階のみで済みます。
子どもが外で泥だらけになって遊ぶのを止める親にはなりたくありません。元気でよいことですが、家が汚れるのはできるだけ避けたいです。他にも次のようなデメリットがあります。
ココがデメリット
- 子どもの友達も泥だらけだとさらに困る
- 洗面所も2階なのでウイルスが流行っているときは不安
問題を解消する方法は、1階に簡易的な手洗い場を設けることです。玄関の脇に設置することで、ウイルスを室内に入れません。子どもの友達が遊びに来ても、2階やキッチンの水道を利用することなく手を洗うことができます。
ただ先ほどと同様、設置に関しては費用がかかるので注意をしましょう。しかし、掃除や2階に上がられることを考えれば、1階の洗面は必要です。2階にお風呂を設置するときは、1階にも洗面を用意しておくことをおすすめします。
デメリット⑤2階にお風呂を設置することで将来に不安
2階にお風呂を設置することで、年を取ってからが不安になります。お風呂や寝室に行くためには、階段を利用しなければいけません。食事をするリビングは1階です。上り下りの回数は、1階にお風呂がある間取りよりも確実に増えます。
2階のお風呂がキツイと感じる年齢になったときは、次の対策をしなければいけません。
- 階段昇降機を設置する
- ホームエレベーターを設置する
- リフォームにより1階にお風呂を移動させる
2階にお風呂を設置する場合は、将来的なことも視野に入れておく必要があります。今の状況からは想像できないかもしれませんが、どんどんつらくなることは間違いありません。
将来的にリフォームをすることも頭の中に入れておきましょう。将来的な不安があるのはデメリットです。
2階にお風呂がおすすめの人の特徴
2階にお風呂がおすすめの人の特徴は次のとおりです。
ココがダメ
- お風呂好きの人
- 共働きなので少しでも家事を楽にしたい
- 毎日入るお風呂だからこそ、こだわりたいと考えている
- 入浴中に開放感がほしい
- 年を取り階段がキツイと感じたときはリフォームをしてもいいと考えている
2階にお風呂を設置すると、洗濯動線がスムーズになります。また、お風呂の開放感が得られるので、浴室にこだわりたい人は、2階にお風呂を設置するべきです。広いお風呂で窓を開けられれば、より大きな開放感が得られます。
メリットをかなえるためには、年老いたときのリフォームが問題無いと思えることも大切です。
将来的に階段昇降機やホームエレベーターの設置を考えた間取りの提案も可能です。
お風呂は1日の疲れを癒やせる場、好きな人ならばこだわりたい気持ちもわかります。1階のお風呂よりも、気持ちのよい場所になることは間違いありません。
まとめ
「2階にお風呂ってあり?メリット&デメリット10選!!」を解説しました。メリットはお風呂の開放感です。デメリットは費用が高額になること、1階のお風呂よりも金額は上がります。
昔は水の重さを考え、強い家を維持するためにも1階が望ましいとされていました。「お風呂=1階」の考え方が一般的なのも仕方ありません。
しかし優れた工法により、耐震性が確保できるようになりました。現在は、2階にお風呂を設置しても問題のない注文住宅が建てられます。お風呂を2階にすることで、お風呂好きにはたまらないメリットがあるのです。よりよいお風呂を求めている人は、2階のお風呂を検討しましょう。